LINEヤフーは、同社のエージェントAI群「Agent i」について、あらたに登場する8つのエージェントのプロトタイプを公開した。10月までに累計40エージェントをリリースするとしている。

開発中エージェント、8つのプロトタイプ

 発表されたプロトタイプは、「トーク/アルバム動画」「情報自動追跡」「目覚まし」「スクショ管理」「WEB操作ガイド」「ショート動画作成」「カレンダー」「ペットライフ」の8種類。いずれも、開発中のものが公開された。

トーク/アルバム動画

トーク履歴を分析してオリジナルの動画を作成する

アルバムの写真からも動画を作成できる

情報自動追跡 目覚まし スクショ管理

スクリーンショットの画像をAIが分析してカテゴリー分けや詳細がわかるWebサイトを紹介してくれる

WEB操作ガイド

Chromeブラウザの拡張機能で、ユーザーがしたい操作をポップアップで案内する

ショート動画作成

手持ちの写真や動画を使ってAIがショート動画を自動で作成する

カレンダー

スクリーンショットからスケジュールを自動追加する

ペットライフ

愛犬、愛猫の記録や健康相談、おでかけ情報などを提案する。お気に入りの写真をもとにLINEスタンプをAI生成できる

10月には「Agent i」専用アプリをリリース

上級執行役員AI Agent統括SBUリードの葭沢光伸氏

 同社では、「全サービスをAIエージェント化する」という目標を掲げており、単に答えるAIではなく、AIに相談し人に代わってタスクを実行してくれるエージェントAIを目指し取り組みを進めている。プロンプトが不要で直感的な操作とすることに加え、同社独自のデータを使い、よりリッチな体験をユーザーに届けると上級執行役員AI Agent統括SBUリードの葭沢光伸氏は語る。

 たとえば、自動車を探すエージェントでは、ユーザーの用途や予算に合わせて、市場にあるさまざまな車に関して、同社独自の“正確かつ詳細なデータ”を使い、ユーザーに最適な車を提案する。車種ごとの価格やスペック、グレード、オーナーの属性や傾向といったデータも蓄積しており、実際に内装の確認までさまざまなコンテンツを閲覧できる。

 4月の発表から4カ月が経過した8月時点では、27の領域エージェントが提供されており、10月にはこれを累計40まで拡大させる。また、これまでは同社のサービス経由でしかアクセスできなかったが、10月からは「Agent i」専用のスマートフォンアプリがリリースされる。葭沢氏は「この秋から本格展開する」と宣言し、今後の展開に期待して欲しいと話した。

10倍のペースで開発を進める「タスクフォース」

CPOの慎ジュンホ氏

 AIエージェントの開発では、これまで以上にAIを活用したAI開発「AI駆動型開発」を進める。これは、これまで人の手で対応していた「企画策定」「デザイン」「開発」「プロトタイプ」「レビュー」という工程のうち「デザイン」「開発」「プロトタイプ」をAIが担うことで、開発スピードを向上させるもの。慎氏は、プロトタイプ作成までを1日に何回も行えるようになり、人が担うレビューを含めたサイクルを何度も回せるようになったという。これにより、従来は最低でも3カ月間かかっていたAIエージェントの開発が、「AI駆動型開発」では1.5カ月に短縮された。

 この「AI駆動型開発」を本格的に全社展開すべく、慎氏をトップにしたタスクフォースが結成された。9月から本格稼働するといい、約20の領域別ワーキンググループからこれまでの開発で得られたノウハウを反映させ、「AI駆動型開発」を展開させていく。慎氏は、エージェントAIの開発ペースについて「これまで開発してきたエージェント数の10倍はあたりまえ、それ以上のエージェントを量産できる体制にしていく」と自信を見せた。

【追記 2026/08/28 18:49】
詳細を追記しました。