韓国・済州島で失踪者の遺体 “終結偽装”か…警察官への批判高まる 相次いで不明者の遺体発見
韓国のリゾート・済州島で、失踪事件を担当していた警察官が勝手に捜査を打ち切ったとして、批判が高まっています。行方不明者は、相次いで遺体で発見されています。
■行方不明の女性…ヤシ畑で発見

日本人にも人気の観光地、韓国の済州島。行方不明となっていた韓国人女性、チャン・ミランさん(37)の遺体が24日、済州島のヤシ畑で見つかりました。
地元警察
「山間部も大々的に捜索し、発見するに至りました」
この女性の捜査をめぐり、担当した警察官が逮捕される事態となっています。
――遺体が発見され遺族に一言ないですか?
――謝罪しないのですか?
担当した警察官
「…」
■“連絡取れた”と…行方不明届出される前にすでに死亡か

韓国メディアによりますと、済州島の宿泊施設に長期滞在していたチャンさん。5月12日夜、施設を出たあと、行方が分からなくなりました。
3日後の5月15日、チャンさんの交際相手が警察に行方不明届を提出。それを受け取ったのが、当時、当直だった警察官です。
警察はチャンさんの携帯電話の位置情報をもとに周辺を捜索。およそ2時間半後、担当警察官は交際相手に「女性と連絡は取れたが居場所を教えないでほしいと言われた」と報告し、捜索していた警察を撤収させ、捜査を打ち切りました。
しかし、先月、家族から再び通報を受け改めて捜索したところ、24日、チャンさんの遺体が発見されたのです。宿泊施設からは400メートルほどの場所。行方不明から104日後のことでした。
“チャンさんと連絡が取れた”と話していた担当警察官。
ところが、地元メディアによりますと、検視の結果、チャンさんは、行方不明届が出される前にすでに死亡していたとみられることが新たに判明。
■「交通事故の死傷者」と…

さらに、担当警察官は、交通事故の死傷者というコードを選び、チャンさんを警察内の行方不明者の管理システムからチャンさんの資料を削除していたといいます。
この警察官は職務を放棄した疑いなどで逮捕されました。
遺書は見つかっていないものの、他殺の可能性は低いとみられています。
地元住民
「今月16日にチャイムが鳴って出たら、(警察が)今回の事件でここを通った(防犯カメラ)映像を確認したいと。5月の分までは残っていませんでした」
警察の捜査が後手に回ったと批判が高まっています。
■他にも…「これが国民のための警察ですか!?」

実は、この警察官をめぐっては、先月に60代の男性の行方不明届を受けた際、男性の家族に同様にウソの報告をして捜査を打ち切った疑惑も。
男性は今月、遺体で発見されています。
60代男性の遺族
「私は警察を信じていました。これが国民のための警察ですか!?」
地元メディアによりますと、済州島では、他にも今月12日に行方不明届が出された60代の男性が24日、渓谷の近くで遺体で発見され、今月22日に行方不明届が出された70代の男性が、23日、海上で遺体で発見されています。
ただ警察は、今月に行方不明届が出された2人は、今回の担当警察官の事件とは無関係とみています。
■安易に判断か…地元警察関係者「全く理解できない」

今回なぜ、担当警察官は、勝手に捜査を打ち切ったのか。
チャンさんの父親
「捜索がきちんと行われていたらすぐに分かったはずなのに、なんてひどいことをしたのか」
地元メディアは、行方不明届を出された人が1日から2日で姿を見せることも多く、担当警察官が安易な判断で捜査を打ち切った可能性を指摘。一方、地元警察関係者は「全く理解できない」としています。
いまも、「行方不明者と連絡を取った」と従来の主張を続け、容疑を否認しているという警察官。
警察は、この警察官がおよそ1年半の間に担当した失踪事件298件を再調査しています。