外科医の佐藤のりひろ氏が、YouTubeチャンネル「がん情報チャンネル」にて「【やり過ぎ危険?】がん死亡率を最も下げる「ほどほど筋トレ」のすすめ!」と題した動画を公開した。本動画では、がんの死亡リスクを低下させるために最適な筋トレ時間が「週30分」であるという、常識を覆すような研究結果を解説している。

佐藤氏は動画の冒頭で、「がんを防ぐ ほどほど筋トレのススメ」というテーマを掲げた。筋トレががんを抑える理由やリスク低下のメカニズムに関する解説を踏まえ、ショート動画である今回は「がんを予防するためのベストな筋トレ時間」に焦点を当てて説明を進めている。

健康維持や体力向上のために、日常的にハードなトレーニングを行っている人も多いだろう。しかし、佐藤氏が紹介した日本の研究データによると、筋トレの実施時間とがんの死亡リスクの関係には、非常に興味深い事実が隠されていた。佐藤氏が提示したグラフによれば、がんの死亡リスクが最も低くなったのは、筋トレの実施時間が「週30分間」のグループだったという。

さらに驚くべきことに、筋トレの時間が週130分を超えて長くなると、逆に死亡リスクが高くなっていくことが判明した。グラフは、週30分を底として両端が高くなる「U字型」を描いており、過度なトレーニングががん予防の観点では逆効果になり得ることを示唆している。

この研究結果から、佐藤氏は「筋トレはほどほどがベストということです」と結論づけた。週に30分間という時間は、決してハードルの高いものではない。「1回15分の筋トレを週に2日間」「1回10分間の筋トレを週に3日間」といった具体的なペースを提案し、佐藤氏も「この程度ですと、続けることができるような気がしますね」と語った。

また、実践する筋トレの内容についても、特別なマシンや器具は必要ないと説明する。腕立て伏せやプランク、スクワットなど、ジムに通わなくても自宅でできる「自分の体重をつかった自重トレーニングでもいいようです」と補足し、手軽に始められることを強調した。

健康に良いとされる筋トレだが、がん予防という観点では「やりすぎはむしろ危険」という意外な事実が明らかになった。無理なく日常的に続けられる「ほどほどの自重トレーニング」こそが、がんの死亡リスクを抑えるための最も効果的なアプローチと言えそうだ。

チャンネル情報

外科医・がん専門医「佐藤典宏(さとう のりひろ)」のYouTubeチャンネルです。「がん」の予防・診断・治療・セルフケアについて、幅広く発信します。