蕭美琴副総統、国産無人機調達の条例「一刻の猶予もない」 政府案の支持訴える/台湾
これとは別に、経済部(経済省)が2025年から30年までの6年で442億元(約2200億円)を投じる「無人機産業発展総合計画」を打ち出している。今月14日に成立した今年度の中央政府予算案では、同計画の今年度予算約83億元(約420億円)が予定通り盛り込まれた。
▽無人機、防衛・災害対応・産業で重要に
蕭副総統は、ロシアのウクライナ侵攻以降、無人機がウクライナの防衛において非対称戦力の重要な要素になっていることを、世界が目の当たりにしていると言及。ウクライナの経験から急速に進化を遂げ、情報収集や偵察・監視、攻撃、物資の輸送など、用途も多様化しているとした。さらに米国とイランの衝突でも新たな作戦の主力になっている他、ロシアに近い欧州各国では「無人機の壁」を構築する計画もあると述べた。
ロシアはプーチン大統領の誤算や過信でウクライナ侵攻を決断した可能性を排除できないとした上で、台湾は決して中国に自衛の決意について誤って判断させてはならないと強調した。
台湾の全体的な戦略は「抑止」であり、その意義は台湾侵略のハードルを非常に高くすることで、侵略を試みる者に「侵略すべきタイミング」が永遠に訪れないと認識させることにあると説明。そのため、無人機による防衛力の整備は「一刻の猶予も許されない」と話した。
また、自然災害時の捜索、現場調査、さらに工場や橋の日常的な安全点検といった場面でも無人機が必要だと訴えた。

