総統府で中央社のインタビューに応じる蕭美琴(しょうびきん)副総統

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(台北中央社)蕭美琴(しょうびきん)副総統は26日までに総統府で中央社のインタビューに応じ、国防や国民生活の安全、産業発展の側面から、台湾が無人機(ドローン)産業を発展させる重要性や、関連する条例案について説明した。無人機による防衛力の構築には「一刻の猶予もない」と強調。関連条例の審議遅れや予算削減は「国際パートナーからの信頼を損なう」と指摘し、政府案の支持を訴えた。

野党多数の立法院(国会)では現在、国防部(国防省)が無人機などの無人アセット(装備品)の国内調達を行うための特別条例案の審議が行われている。2100億台湾元(約1兆500億円)の予算を盛り込んだ政府案や、予算額を2400億元(約1兆2000億円)としつつ年間400億元(約2000億円)の上限を定めた最大野党・国民党団(議員団)案など14案が提出されたが、今月20日の与野党協議では合意に至らなかった。28日に行われる見通しの第3読会(3段階審議の最終段階)に向け、国民党団は第2野党・民衆党団と案を一本化するとしている。

これとは別に、経済部(経済省)が2025年から30年までの6年で442億元(約2200億円)を投じる「無人機産業発展総合計画」を打ち出している。今月14日に成立した今年度の中央政府予算案では、同計画の今年度予算約83億元(約420億円)が予定通り盛り込まれた。

▽無人機、防衛・災害対応・産業で重要に

蕭副総統は、ロシアのウクライナ侵攻以降、無人機がウクライナの防衛において非対称戦力の重要な要素になっていることを、世界が目の当たりにしていると言及。ウクライナの経験から急速に進化を遂げ、情報収集や偵察・監視、攻撃、物資の輸送など、用途も多様化しているとした。さらに米国とイランの衝突でも新たな作戦の主力になっている他、ロシアに近い欧州各国では「無人機の壁」を構築する計画もあると述べた。

ロシアはプーチン大統領の誤算や過信でウクライナ侵攻を決断した可能性を排除できないとした上で、台湾は決して中国に自衛の決意について誤って判断させてはならないと強調した。

台湾の全体的な戦略は「抑止」であり、その意義は台湾侵略のハードルを非常に高くすることで、侵略を試みる者に「侵略すべきタイミング」が永遠に訪れないと認識させることにあると説明。そのため、無人機による防衛力の整備は「一刻の猶予も許されない」と話した。

また、自然災害時の捜索、現場調査、さらに工場や橋の日常的な安全点検といった場面でも無人機が必要だと訴えた。