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デリバリーに特化した営業を行う「ゴーストレストラン」が今、続々と増えているのです。店内に「レジ」や「客席」はありません。なぜ、そのようなお店が増えているのでしょうか。

■豚丼の専門店 アサイーボウルや麻辣湯も

都内にある豚丼の専門店。メインのメニューはもちろん「豚丼」ですが、実はこのお店にはもうひとつ“別の顔”があります。

豚丼専門店なのに、アサイーボウルや「麻辣湯」など全く異なるジャンルの料理のデリバリーを行っています。

このお店では本業の豚丼とは別にデリバリー専門の「ゴーストレストラン」を運営。

ネット取引上にしか存在しない、いわば“架空の店舗”のため、実態のない幽霊にちなみ「ゴーストレストラン」と呼ばれています。

テイクアウト需要が高まったコロナ禍に注目されましたが、今また、別の理由で再び脚光を浴びているのです。

■「デリバリーが選ばれることが多くなる可能性」

XKitchen 山路健一郎代表
消費税の減税とか1%になるみたいな話もある中で、デリバリーがお客さんに選ばれることが多くなる可能性があるので」

政府が進めている飲食料品の「消費減税」。デリバリーやテイクアウトだと軽減税率8%がかかりますが、政府は来年4月から2年間1%に引き下げる方針を決定しました。

仮に減税された分だけ価格が下がれば、現在は消費税8%で「1080円」だったデリバリーのメニューは1%になると「1010円」。消費者にとっては「70円」安くなるのです。

■大手コンビニも展開

ゴーストレストランは、大手コンビニチェーンでも。

ローソンでは、炒飯や焼きそばを中心に展開する「マチの中華食堂」、スパゲッティを中心に展開する「マチの洋食屋さん」の2ブランドを展開。

デリバリーの注文が入ってから調理するため、できあがったばかりの本格的な味が楽しめるのが魅力です。

現在、全国のおよそ1700店舗に拡大しています。

■ファミレスチェーン「消費税減税に向けて着々と準備」

ファミレスチェーンの「すかいらーく」では消費減税による需要を見込み、宅配とテイクアウトメニューを新たに開発。

すかいらーくHD 佐藤拓男社長(今月の会見)
「来年度の消費税減税に向けて、着々と準備は進めている段階。今現在のニーズに合わせたゴーストレストランをしっかり開発して進めていく計画」

■製麺会社もサービス開始

長崎のソウルフードも、ゴーストレストランで関東初進出。

長崎みやげでもおなじみのちゃんぽんや皿うどんの製麺会社「みろくや」が去年10月、首都圏でのフードデリバリーサービスを開始しました。

キッチンがあれば開店できるため、コストをおさえることができるのも、ゴーストレストランの強みだといいます。

そして、この会社でも消費減税への期待が――

みろく屋 山下大作代表取締役
「(税率が)8%から1%になるのでチャンスになるのかなと。材料の原材料などが、これから大きく上がることがなければ。“7%程度値段を下げる方向”」

■専門家「非常に伸びてくると思う」懸念も

専門家に話を聞きました。

経営コンサルタント 坂口孝則さん
「今フードデリバリー自体はそんなに伸びていないが、消費税1%になると、店舗を持たない“ゴーストレストラン”が非常に伸びてくると思う」

その一方、懸念も…

経営コンサルタント 坂口孝則さん
「自前で配送網を持つことができない場合は、外部の配送をお願いすることになり、かなりの比率(コスト)がかかるので、あまり利益幅は多くないと思う」

ゴーストレストランは今後、どこまで広がるのでしょうか。