テレビ信州

写真拡大

長野県上松町では、森の中の「意外な場所」で、散髪ができるイベントが始まりました。
貴重な体験を求めて全国から客が訪れています。

木曽郡上松町の赤沢自然休養林で開かれているイベント。
散髪が行われているのは、なんと、停車した列車の中です。

赤沢自然休養林を走る観光列車。
大正から昭和にかけて、木材を運ぶために走り、いまは使われなくなった木曽森林鉄道を活用した観光列車です。
当時、森林鉄道の列車に設けられていたのが、散髪をするための専用車両「理髪車」。
理容師が乗って各駅を回り、山奥に長期間寝泊りしながら作業をする林業従事者、約2万人の髪を切ったと言います。

今回のイベントは、町の観光協会が、車両の保全とPRを目的に2018年に不定期で開始。
今回で5回目になりますが、毎回、全国から予約が入るほど高い人気を集めています。

伊那市の親子
「よろしくお願いします」

小さなお客さんも。

「2か月くらい伸ばして」
「どれくらい切りたい?」
「ここらへんくらい」
「そんなに切っちゃうの?」

「特に、特急しなのが好きなの?それとも新幹線?」
「全部好き。」

理髪車の存在を知り、この日を心待ちにしていたという男の子。2か月間、髪を切らずにいたそうです。

伊那市の小学2年生
「楽しい」

さらに、列車の中でシャンプーまで。
車内には当時のタンクが残されていて、駅で沸かしたお湯を水でうすめて使っていたと言います。

「どうですか?大丈夫ですか?」
「うん」

仕上げのころには、窓の外をトロッコ列車が出発していきました。

伊那市の小学2年生
「すごく気持ちよかった。」

保護者
「ちょっと哀愁漂っていて。すごくいい経験になったんじゃないかなと思います」

ハサミを握るのは、都内で理容店を営む鉄道好きの男性です。

散髪を担当した理容師 渡邉和博さん
「むちゃくちゃ揺れるので難しい所もあるが、楽しいですよ、やっぱり。心に残る散髪であれたらいい」

今年は2回、このイベントの開催を予定していますが、すでに予約でいっぱいだということです。