なぜ女児の下着が「男性向け売り場」の隣にある?しまむらのレイアウトに疑問の声…設置の狙いと進む見直し
「なぜ思春期の女の子の下着が、男性の靴下や下着売り場の隣なのか?」
衣料品チェーン「ファッションセンターしまむら」の売り場をめぐり、SNSで疑問の声が上がっている。
思春期の子どもや親から不安視されるレイアウトは、なぜ生まれたのか。弁護士ドットコムニュースは「しまむら」に取材した。
●「下着選ぶ女児」を見つめる男性
きっかけは、7月末にThreadsに投稿された目撃情報だった。
投稿者によると、ある「しまむら」の店舗で、10歳くらいの女の子と母親が「膨らみかけたバストに」などと書かれた下着を選んでいた際、すぐ隣の男性向け下着売り場にいた男性が、その様子を見つめていたという。
不審に思った投稿者が咳払いすると、男性はその場を去ったそうだ。投稿者は「みんなが安心して買い物ができるお店になりますように願っています」と売り場レイアウトの変更をうったえている。
投稿には「私も小学校高学年の女の子とお母さんが下着を見ている後ろで、男性の下着売り場で動かない不審な男性がいたのを見たことがある」「男性用下着の売り場のすぐそばにあるのは思春期の子どもの事を考えてないのかな」などの共感の声が集まった。
「しまむら」をよく利用するという都内の女子中学生(15)は、弁護士ドットコムニュースの取材に「知らないおじさんに自分が着用する下着を見られるのはまじで嫌。絶対に下着は買わないです」と抵抗感を口にする。
●なぜ女児用と男性用の下着売り場が近い?
思春期を迎えた女の子にとって、自分が身につける下着を選ぶのは、とてもプライベートな行為だ。すぐそばに成人男性がいることに抵抗を感じる子もいるだろう。
「しまむら」は弁護士ドットコムニュースの取材に対して「一部の店舗を除き、女児向け下着売場と紳士向け下着売場は、近接した配置となっております」と回答。
売り場の基本的なレイアウトは、本社が決定しているといい、原則的に各店舗がそれに沿って売り場を構成しているという。
では、なぜ女児向けと男性向けの下着売り場を近くに配置してきたのか。「しまむら」は、その理由を次のように説明する。
「20代から60代の女性とそのご家族を主なお客様として想定しています。肌着や靴下などの関連商品を近い場所に配置するなど、限られた時間の中で、ご家族の商品を効率的にお買い物いただくことを基本としてきました」
つまり、家族の衣料品をまとめて購入する客が、肌着や靴下などを効率よく選べるようにするためのレイアウトだったということだ。
●2025年6月ごろにもSNSで同様の意見
実は「しまむら」がこうした声を把握したのは、今回が初めてではない。同社によると、今回のThreadsへの投稿以前にも、SNS上で同様の意見が出ていたという。
「2025年6月頃に、SNS上で同様のご意見があることを市場調査部門が確認しました。これを社内で共有し、売場配置の見直しの参考としています」
また、今回SNS上で疑問や改善を求める声が上がっていることについては、「今回のご意見を含め、お客様からのご意見については真摯に受け止め、参考とさせていただいております」とした。
●すでに一部店舗で「売り場」を移設
「しまむら」はすでに売り場を変え始めている。
今回の指摘を受ける前から配置の見直しを進めていたといい、一部店舗では、子ども向け肌着売場を子ども服売り場へ移す取り組みを進めているという。
「昨年9月より一部店舗において、子ども向け肌着売場を子ども服売場に移設するなどの取り組みを行っています。売場配置の変更にあたっては、店舗ごとの売場面積や形状、他の売場への影響なども考慮する必要があるため、直ちに全国一律の変更を行うことはできませんが、順次拡大を予定しております」

