果敢にシュートを狙う伊東。コンディションの良さを窺わせた。(C)PsnewZ/AFLO

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 8月15日に行なわれたベルギーリーグ第2節、ヘンク対ウェステルローは5人の日本人選手がフル出場し、高い評価を得た。

 ウェステルローは6分、ダイラン・ウレガのゴールで先制すると、13分にはオウンゴールで瞬く間に2点をリードした。25分までは完全に彼らのペース。トップ下を務める坂本一彩がライン間でボールを受けながら俊敏なプレーを披露し、左サイドハーフの齋藤俊輔はオウンゴールを誘う鋭いクロスを披露。DF木村誠司は安定したプレーで最終ラインを締めた。

 この試合の全国紙『へット・ニーウスブラット』の評価は下記の通り。

木村誠二 /6
初出場のミュンツとの相性は良好だった。ヘンクの最初の2ゴールに関しては、彼が責められる点はほとんどない。ビブーのゴールに対しては、やや反応が受け身すぎた。

坂本一彩 / 6
彼がボールを持てば、常に何かが起こる。ドリブル能力が高くスピーディー。だが今回は、ウェステルローの最優秀選手兼最優秀日本人選手賞の座を齋藤に譲ることとなった。

齋藤俊輔/7
すばしっこい日本人アタッカーによる見事な前半。1−0となる攻撃の起点となり、彼のクロスがスメッツのオウンゴールを誘発した。後半は脅威が薄れたものの、試合終了間際にはあと一歩で3−3となる好機を逃した
 
 しかし、イェス・ソルプ監督がこの日、ピッチに送り出したヘンクの左右の翼、横山歩夢と伊東純也の高パフォーマンスが、チームを大逆転勝利に導いた。

 両者のサイドアタックを武器に、25分から試合を支配したヘンクは41分、横山の蹴ったボールがハンドの反則を誘発し、このPKをFWラフ・ドロシンミが決めて1−2に。その2分後には伊東のクロスをファーで横山が折り返し、ゴール正面に走り込んだMFブライアン・ハイネンが鮮やかなボレーで2−2にした。

「ファーが空くのは練習から言っていた。ファーに2枚いたので、どっちかに合えばいいなと思ってクロスをあげた。歩夢のいい落としから、ブライアンがいいゴール決めてくれました」(伊東)

「あそこに(伊東のクロスが)来るのは分かってました。自分が落としたボール、あれは難しかったと思うんですけれど、キャプテン(ハイネン)がよく決めてくれました」(横山)

 79分には伊東の上げたクロスをFWアーロン・ビブーがボレーで蹴り込み、ヘンクが3−2の大逆転勝利を収めた。

「立ち上がり、本当にひどかったと思いますけど、よく持ち直した結果、勝点3を取れて良かったです」(伊東)

 開幕戦は途中出場だった横山にとってウェステルロー戦は今季初スタメン。試合終了直後はピッチに倒れ込んだまま動けないほど走りまくった。

「PK奪取、1アシストと結果がついたので良かった。チームとしては優勝が目標。個人の目標としてはゴール二桁、アシスト二桁くらい活躍しないと優勝できないと思う。結果を求めて、次はゴールを取りたいです」(横山)
 前節のズルテ・ワレヘム戦では左ウイングとしてプレーし、左足の柔らかなクロスでアシストを記録した伊東は、ウェステルロー戦で右サイドに回ってモロッコ代表右SBザカリア・エル・ウアフディとのコンビを復活させ、円熟したプレーを披露した。

 そのなかでウェステルローの日本人選手に対して、日本代表コアメンバーとしての格の違いを見せつけたのがデュエル。強度の高さ、アプローチのタイミングの良さとスピード、身体の入れ方の巧みさで坂本、齋藤を圧倒した。
 
「五分五分の球際だけは絶対負けないようにしようと思ってました。そこはしっかり勝ってたと思うので、最低限のプレーはできたのかなと思いますけど、直接ゴールに絡むような結果を残してないんで。(決勝ゴールに繋がるクロスが対面の選手に触れたことで)たぶん、アシストがついてないと思うんで。次はまたゴールに絡んで勝点3を取りたい」(伊東)