「韓国サッカーはどん底に落ちた」日本人を含む外国人審判への“性接待スキャンダル”に広まる波紋 02年日韓大会の騒動にも余波「4強神話も疑われる」

先のワールドカップではグループリーグ敗退の憂き目に遭い、国内で相当な批判を浴びていた韓国代表(C)Getty Images
高まる批判にKFAは釈明「協会は惨めな状況に置かれている」
明るみになった一大スキャンダルに韓国サッカー界の混乱が続いている。
現地時間8月7日、韓国放送局『JTBC』は、大韓サッカー協会(KFA)が2011年3月からの約1年間に、国内で開催されたワールドカップとオリンピックの予選3試合、A代表および五輪代表の親善試合4試合の計7試合を担当した外国人審判10人に対して性的接待が行われていたと伝えた。
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国際的な問題に発展しかねない騒動だ。不適切な接待がソウルやウルサン、チャンウォンといった都市部で「複数回に渡って行われていた」と指摘した同局は「当該試合の審判員は、日本、アラブ首長国連邦(UAE)、イラン、バーレーン、ウズベキスタンから派遣されていた」とも報道している。
KFAの当時の副会長も承認し、同協会の法人カードで支払われていたという接待費は、1回当たり最大12万円とされているが、審判に対する接待は言語道断。高まる批判を受けてKFAは、日刊紙『東亜日報』で「15年前に不祥事があったかもしれない」と説明。さらに8日に公開した声明内では「多くの内部関係者でさえ詳しく知らなかった十数年前の一件に関する報道に至るまで、ご心配をおかけしたことを深くお詫びする」と釈明した。
「ゴールに向けるべき猛烈な努力と情熱、その過程で生じるスポーツマンシップを通じて、サッカーファンの皆さんに喜びと歓喜を抱かなければならないはずの協会は、最近、本来の機能を失い、文字通り惨めな状況に置かれている。現在は不適切な行為やカード使用が絶対に起きていないことを明らかにしたい。そして、これまで国を背負ってきた韓国代表選手たちが収めた価値ある成果と努力が、今回の騒動によって誤解されたりしないことを切に願う」
しかし、国内での逆風は強まる一方だ。大手ニュース局『聯合ニュース』は「韓国サッカーの対外的なイメージは地に落ちるとみられる」と猛批判。通信社『NEWS 1』も「2002年の日韓ワールドカップで韓国が成し遂げた『4強神話』でさえも、国際的に疑われることになる恥ずべき状況だ」と憂いた。
「韓国サッカーは最悪の夏を送っている。『今以上に悪くなることはない』と思われても、その凋落は止まらない。ついには外国人審判たちに協会の法人カードを使っての性的接待を行ったという衝撃的な事実まで明るみに出たことで、サッカー協会は、まさに『最低な集団』と化した」
「韓国サッカーというイメージが完全に失墜した」
韓国サッカーの事情に詳しい人物からも猛烈な批判が飛んでいる。
人気サッカー解説者のパク・ムンソン氏は、『JTBC』のインタビューで「審判買収が世界のサッカー界においてなかったとは言わない。しかし、いわゆる性的接待というのは、あまりにも衝撃的なやり方だ。そもそも審判を買収すること自体があり得ないことなのに……」と落胆。さらに「しかも、違法な買収を行なう際に法人カードまで使っていたというのに協会関係者が全く問題意識を持っていなかったのは、驚くしかない」と糾弾した。
さらに「単純に法的な責任追及や処罰を受けるという次元を超え、韓国サッカーというイメージが完全に失墜した事件だ」と続けたパク・ソンムン氏は、事の重大さを嘆く。
「韓国ではパク・チソン、ソン・フンミン、イ・ガンインといった素晴らしい選手たちが活躍し、韓国サッカー、ひいては韓国自体のイメージを高めてきた。ところが、この一件が広く知れ渡ってしまった。しかも、代表を仕切る協会が前面に出て、それを実行したというのは呆れるしかない。
韓国サッカーというブランド力、そして韓国サッカーに対するイメージは本当にどん底まで落ち込んでいる。これをどう回復できるのか、誰が責任を取れるというのか。韓国サッカーの価値をこれほどまでに失墜させたという点で、非常に衝撃的であり、また極めて悪い出来事だと言える」
韓国サッカー界では、選任過程を巡る不正問題で前代表監督のホン・ミョンボ氏などKFA関係者が国会で追及を受けたほか、警察が家宅捜索を展開。異例の出来事ばかりが続く中で「過去の出来事」とはいえ、外国人審判に対する性接待の問題も浮上した。広まる波紋は収まりそうにない。
今後の調査次第で国際的な批判を強まっていきそうなだけに、韓国サッカー界の関係者たちの動静が注目される。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]


