スポニチ

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 日本代表DF長友佑都(39)が8日、FC東京と契約を延長して現役を続行すると発表した。町田との開幕戦の開始前にホームの味の素スタジアムで、今季も青赤のユニホームに袖を通すことをサポーターに伝えた。9月12日に“不惑”を迎える鉄人は、魂を込めたプレーで、クラブに初のリーグ優勝をもたらすと誓った。

 サポーターの前に立った長友は、胸の中にある熱い思いを高らかにこう吐き出した。

 「日がたつにつれてやり残したことがあると情熱があふれてきました」

 そう言って忍ばせていたユニホームを着て「僕の夢はこの青赤のユニホームを着て優勝してシャーレを掲げることです。今シーズンこそ優勝しましょう」と現役続行を宣言。白いヘアバンドを着けると、コールリーダーとして「東京こそ全て」の応援歌を熱唱した。

 現役続行の最大の理由は、FC東京のJ1初制覇という最後に残った夢を追うためだ。

 「5年前にタイトルを獲ると意気込んで帰ってきたのに何一つタイトルをもたらせていないことに自分自身情けなく悔しい思いが湧いてきた」

 当初は引退も脳裏によぎった。W杯北中米大会にサッカー人生の全てを懸けて臨んだ。だからこそ決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗れ、「心が打ち抜かれて放心状態だった」と、去就についても明言を避けてきた。

 ピッチから離れても「足がまだ戦いたいとうずいた」。心に折り合いをつけながら日々を過ごす中で、ふつふつと湧き上がる気持ちの存在に気づいたという。

 「日々を過ごす中で、W杯で負けた悔しさと5年間何一つタイトルを獲れていない悔しさと情けなさがあふれてきた。ここでシャーレを掲げるために戦いたい」

 そう決断した。9月12日には40歳の誕生日を迎える。もう惑わない。

 「40代になってもプレースタイルを変えるつもりはない。ピッチで誰よりも走って戦って激しいプレーで皆さんを喜ばせたい。選手である以上は代表を目指したい」

 新時代に突入するJリーグで、不撓(ふとう)不屈の長友の挑戦は続く。

 【長友に聞く】

 ――家族からかけられた言葉は。

 「妻の(平)愛梨からは“W杯終わってからも現役を続けてほしい”と言われた。なぜかと聞いたら、“元気な体がある状態でやめるのはもったいないんじゃないか、と。あとは“子供たちに背中で、ピッチで見せてほしい”と言われた。子供たちからは“なんでW杯で負けたんだ”と詰められた(笑い)。いい父親であるためにまた青赤のユニホームを着て躍動する姿を見せたい」

 ――現役続行を知った後輩たちの反応は。

 「うれしそうな顔をしてくれた。一緒に長く戦ってきた森重(真人)とは熱く抱擁した。彼と共に(優勝)シャーレを掲げたい。若い選手には球際や戦う姿勢を見せていきたい」

 ――遠藤保仁氏が持つ日本代表最多出場記録152試合まであと6に迫った。

 「意識はしてなかった。6(試合)差は遠いけど、選手である以上は代表を目指す。口だけにならないようにピッチで見せていく」