ヤクルト・奥川 1―0完封勝利!チームの連敗7で止める 7年前の同じ日…甲子園でも1―0完封
◇セ・リーグ ヤクルト1―0巨人(2026年8月7日 東京D)
ヤクルトの奥川恭伸投手(25)は7日、巨人戦で今季2度目の完封を自身初の1―0スコアで決め、チームの連敗を7で止めた。前日に17安打11得点していた相手打線を2安打に封じた。負ければ今季初のBクラス転落となる危機を救った。前日に98試合目で初めて自力優勝の可能性が消滅したが、再浮上へ。星稜(石川)3年夏、甲子園でも1―0完封を飾った特別な一日「8・7」に輝いた。
あの夏と同じ8月7日の1―0完封。奥川は「全く意識してなかったけど同じ日だったんですね。不思議なものを感じますね」と柔らかな笑顔を見せた。
頼れるエースが、マウンドに仁王立ち。星稜(石川)3年夏の甲子園から7年後の東京ドームにも同じ姿があった。旭川大高(北北海道)に1回戦で1―0完封の快投。この日は、首位争いをしている巨人打線相手に再現した。三塁を踏ませず、2安打無失点。空調の整った東京ドームで「今日は涼しいなって」とおどけながらも「高校生の時の気持ちを思い出してまた頑張りたい」とうなずいた。あの夏も遊撃を守っていた内山は、二塁守備で貢献。1学年下の後輩は「守っていて凄く安心感があった。勝ちに貢献できて良かった」と振り返った。
マウンドで余計なことは考えない。今季3度目の7連敗中で迎えた一戦にも「そういうのもひっくるめて、何も考えずフラットにあそこに立つようにしている」と言った。淡々とミットを目がけ、今季2度目の連敗ストッパーとなった。
オフの取り組みが生きた。「鈍感力」を掲げて、真冬でも半袖で投げ込んできた。9回先頭の代打・丸に四球を与え、嫌な空気が流れる中で開き直った。「ストライクゾーンにとにかく投げて、ことが起こればというぐらいの感じ」とストライク先行を続けた。右腕は「力むと僕は(投球フォームが打者から)見やすい」という課題が分かっているからこそ原点回帰。左足が着いてから投げる、理想のフォームを続けた。代打・松本を二ゴロに仕留めた最後の今季最多115球目も150キロをマーク。池山監督は「凄く頼もしい投球だった」と称えた。
27個目のアウトに右手を控えめに突き上げた右腕は言う。「理想はまだまだ先にある」。チームとともに浮上を誓った。(小野寺 大)
▽奥川の夏の甲子園1―0完封勝利 19年8月7日に1回戦で旭川大高(北北海道)と対戦。初回は3者連続三振、最速153キロをマークすると、9回を94球、3安打9奪三振。三塁を踏ませぬ快投を見せ、1―0で甲子園での令和初完封を飾った。同校の夏通算20勝に貢献したが、試合後は「ベストを100としたら半分くらい」と謙虚に話した。勢いづいたチームは大会を勝ち進み、決勝で履正社に敗れて準優勝した。
≪ヤクルト投手の巨人戦1―0完投完封は13人目≫奥川(ヤ)が1―0で巨人戦初の完封勝利。ヤクルト投手の巨人戦1―0完投完封は、13年10月2日の松岡健一以来13年ぶり13人目、16度目。ビジターでは前記松岡以来8人目、9度目となった。また長岡の巨人戦の1―0決勝弾は、13年10月2日の山田以来13年ぶり12人目、13度目、ビジターでは6度目だ。なお、奥川は21年CSファイナルS第1戦で巨人相手に完封をマークしている。

