鹿島 AT2発!!大逆転4発!!!! 歴代最多6万3960人国立観客に王者の底力を見せつけた
◇明治安田J1リーグ第1節 鹿島4−3横浜M(2026年8月7日 MUFG国立)
王者の底力が試されていた。らしくない失点を重ね、終盤まで1―3。鹿島の鬼木監督は勝負手を打った。FWレオ・セアラのこの日2点目のゴールで1点差に迫った直後の後半40分。両サイドバックを下げ、チャヴリッチ、徳田の両FWを投入。超攻撃的な布陣が猛攻の合図だった。
足をつる選手が続出した横浜Mとは対照的に加速すると、同追加タイムの54分にチャヴリッチが同点のPK弾。さらに3分後、MF柴崎のパスに抜け出したチャヴリッチが、GKの股下に冷静に流し込んだ。真っ赤に染まったゴール裏が揺れる。2得点で大逆転劇の立役者となった助っ人は「試合を見た全員がもの凄く楽しめた試合だったと思う」と興奮気味に話した。
7月7日の始動日。鬼木監督は百年構想リーグプレーオフラウンド第1戦神戸戦の失点場面をミーティングで流した。0―5の大敗。一瞬の隙、半歩の差、ワンプレーで明暗が分かれた勝負の厳しさを思い出させた。「一番忘れてほしくない。気分が良くない選手もいたかもしれない。でも一瞬で(勝負は)決まってしまう」。史上初の「J1&アジア制覇」の2冠を目標に掲げるシーズン。24年から横浜M、川崎F、町田と日本勢が3年続けて敗れたACLE決勝の映像も流した。「簡単ではない。その覚悟を持ってくれ」と訴えかけた。
秋春制に移行する大きな転換期。ともに降格経験のないオリジナル10対決を制し、リーグ連覇へ白星発進した。「鹿島のメンタルの強さを見せられたゲームだった」と鬼木監督。J元年の93年第1ステージを制した名門が、新時代のJリーグも先頭を走る。
《地上波ゴールデンで24年ぶり全国生中継》開幕の横浜M―鹿島戦はJ1リーグ史上最多の6万3960人を動員。チャンピオンシップを除く従来の最多は、19年最終節で横浜Mが優勝を決めたFC東京戦(日産ス)で6万3854人。これまでの開幕戦最多は08年横浜M―浦和(日産ス)の6万1246人だった。チケット完売となったこの一戦は24年ぶり地上波ゴールデンで全国生中継(フジテレビ系)された。

