YouTubeチャンネル「モチズキヒデオの退職年金生活」が「【年金】「どうせ元は取れない」は本当?2300万円払った私の結果」を公開している。61歳で再雇用を退職し、現在は無職で暮らすモチズキ氏が、会社員時代を含めて支払ってきた年金保険料の総額と、その回収期間についてシミュレーションを行い、老後資金に対する新たな視点を提供している。

老後の生活を支える年金制度について、モチズキ氏は「自分が実際に身銭を切って支払った分が、何年で手元に戻るのか」という素朴な疑問に焦点を当てた。国民年金のみであれば約10年で回収できる計算になるが、元会社員であるモチズキ氏の場合は厚生年金も含まれるため、自身の「ねんきん定期便」をもとに詳細な計算を行った。

モチズキ氏がこれまでに負担した年金保険料の総額は、およそ2300万円に上るという。一方、65歳から受け取る予定の年金額は年額で約257万円(令和7年度水準)である。単純計算で「2300万円÷257万円」となり、約8.9年、つまり74歳頃には払い込んだ保険料を回収できることが判明した。「10年じゃなかったんです」と語るモチズキ氏は、加給年金を含めればさらに短い約7.7年で回収できる事実を知り、漠然とした不安が整理されたと明かす。

さらにモチズキ氏は、年金額が毎年度見直される点にも言及した。令和8年度の引き上げ後の金額で計算すると、回収期間は約8.8年に短縮されるという。しかし、損益分岐点だけを理由に受給開始年齢を決めることには警鐘を鳴らす。「何歳まで生きるかを前提にして受け取り方を決めてしまうのは、私には少し怖く感じます」と述べ、自身の寿命が予測できない以上、損得勘定だけで判断するべきではないと指摘した。

動画の結びでモチズキ氏は、年金を「長生きした時に、支えてくれる保険」だと定義している。毎月確実に生活資金が入ってくるという安心感こそが重要であり、回収年数という総額の計算にとらわれることなく、自分に合った受給方法を慎重に選ぶ姿勢の大切さを視聴者に投げかけている。

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