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 NHK連続テレビ小説「風、薫る」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)が7日に放送され、見上愛(25)演じるヒロイン・一ノ瀬りんが再び看護の道を歩み始めた。見上は参加した取材会で「一回、看護の世界から離れていたが、やっぱり自分は自分の手で誰かを救いたいと改めて自覚するのが大きなテーマだった」と今週の放送を振り返った。

 今作は明治時代を舞台に、見上と上坂樹里(21)演じる2人の主人公が、日本初の看護師として活躍する姿を描く作品。りんは看護の道を目指した看病婦・三浦ツヤ(東野絢香)の解雇や、がん患者で泣くなった山本辰治(本田大輔)への対応に責任を感じ、看護に向き合うことが難しくなっていた。その状況を「少し適応障害に近い状態にもなっていたと思うんです」と説明した。

 だが、周囲にも助けられながら再び踏み出す。その裏には物語序盤で病気の父(北村一輝)を看病できずに救えなかったことへの思いもあったと解釈している。

 正しい知識やトレインドナースとしての技術を身につけて成長したりんは、新潟の村で発生した赤痢の感染拡大を防いで父のような病人を救えるようになった。そのことで「今まで引っかかってたいろんなものから、きっと開放をされたわけではない」とするも、父を救えなかった無念さなどを「大切に持ったまま前に進む原動力になった」と、りんの心の成長を伝えた。

 女優として、1年間かけてりんを演じてきてきたことによる成長も実感している。朝ドラは1年かけた撮影のため、撮影と並行して台本も出来上がっていく。「(クランクイン前に)逆算するような役の作り方ではないので、そのやり方もすごく勉強になって今後に生かされると思います」と話した。これまで同期間に複数作品の撮影をすることが多かったが、朝ドラ期間は一つの役に専念。「それだけ時間を費やすことなので、思考がどんどんどんどん深いところまでいけるのを感じました」と振り返った。

 役から学ぶことも多いが、「りんやこの作品から受け取ったいろんな新しい考えや価値観を自分に還元して生活する時間があまりなくて、自分自身でいる時間の方が短い。まだそこまで至ってないのが正直なところ」と率直に明かし、役にどっぷり入り込んでいる様子。そして「きっと、作品が終わってからだんだんとりんの持っている強さに救われていんだなって気付いたりするんじゃないかなって想像しています」と柔らかい表情を浮かべた。

 りんと自身が似ている点を問われると「全然ないかもしれないですね」と笑った。その上で「普段から役と似ているかどうかを考えないようにしている」と、役への向き合い方を明かした。「自分が共感できるかの軸で考えると、25年しか生きてない自分の人生の軸だけになっちゃって、自由度が減ってしまったり、脚本家さん、プロデューサーさん、監督さんが考えている“りん像”から離れていってしまうのが怖いと思っている」と理由を説明した。

 物語もいよいよ終盤戦。視聴者に向けて「一緒に見守って走り抜けてくださってすごく感謝をしています」と頭を下げた。「ヒロイン2人がどういう人生の選択をして、どう今自分たちが生きている時代、世の中に影響を与えていったのか。2人がどんな風を起こしたのかということに注目していただけたら」と呼びかけた。