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 ◇ナ・リーグ ドジャース6―7カブス(2026年8月5日 シカゴ)

 ドジャース大谷翔平投手(32)が5日(日本時間6日)、カブス戦の初回に25号先頭打者本塁打、8回には26号2ランを放ち、今季初の1試合2本塁打を記録した。ナ・リーグのMVPを争うピート・クローアームストロング外野手(24)も同じく25号先頭弾と26号2ランの2発で応戦。チームは1点差及ばず今季ワーストとなる6連敗を喫したが、シカゴで両雄が激しく意地をぶつけ合った。

 メジャーで2番目に古い歴史を誇るリグリー・フィールドをいきなり沸かせた。フルカウントからの7球目。大谷は今永が投じた高め91・7マイル(約148キロ)直球を豪快に引っ張った。打球は右翼手・鈴木の頭上を越えて右翼席最前列に飛び込んで、跳ね返ってグラウンドに戻った。

 今永から初アーチの打球は、鈴木がそのまま拾い上げた。シーズン自己最多にあと1本に迫る今季11本目の先頭打者弾は通算35本目。日本選手最多のイチローの37本にあと2本と迫った。5回には中前打し、4―7の8回2死一塁では右腕ゼファジャンのスライダーを左翼席に運び、1点差に迫る26号2ラン。今季初の1試合2本塁打に「いいコースに対してしっかり反応できた」と振り返った。

 一方、球場を沸かせたのは大谷だけではなかった。「PCA」ことクローアームストロングも初回に左腕ラウアーから先頭弾を放つと、4回には2本目。両軍の1番打者が共に初回先頭弾含む1試合2本塁打は史上3度目。両軍の左打者が左腕から先頭打者アーチを記録するのは史上初という珍記録も生まれた。

 それでも大谷の目はライバルではなく前を向いていた。チームは6連敗。「PCA」については「素晴らしい選手」と敬意を示した一方、MVP争いには「今の段階で気にしていることはない」と意に介さなかった。「今は一刻も早く1勝して流れを止めることが大切」。直近5年で4度MVPに輝いた大谷が、最優先に掲げたのはチームの勝利だった。

 左膝の炎症の影響で7月3日を最後に登板はなく、シカゴ遠征中に予定していたキャッチボール再開も見送られた。「ケガをしない方法としては“出ない”という選択肢が一番かもしれないけど、誰しも万全な状態ではやっていない。少しのリスクを取りながら、貢献する可能性の方が高いとは思っているので出場している」。傷痕は抱えたまま、勝利だけを追い求めていく。(奥田秀樹通信員)

 ≪両軍1番打者が共に先頭弾含む1試合2本塁打は史上3度目≫両軍1番打者が共に先頭弾含む1試合2本塁打は、94年6月5日のツインズ・ノブロックとタイガース・フィリップス、13年8月13日のマリナーズ・ミラーとレイズ・ゾブリストに続き史上3度目。大谷の先頭打者弾は通算35本目で、バリー・ボンズと並び歴代16位。最多はリッキー・ヘンダーソンの81本。今季11本目で、シーズン最多は24年フィリーズ・シュワバーの15本。チーム115試合、自身109試合目での1試合2発は、短縮シーズンで一度もなかった20年を除くとメジャーで最も遅い。これまで最も遅いのは18年のチーム111試合目、21年の自身68試合目だった。