治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が、自身のYouTubeチャンネルにて「国家情報局、発足。美しすぎる宝塚本部長、女性初・公安部長に?元警視庁刑事が解説」と題した動画を公開した。動画では、福井県警初の女性本部長に就任した増田美希子氏の特異な経歴を紐解きながら、日本のインテリジェンス機関の歴史と今後の展望について解説している。

小比類巻氏はまず、ネット上で「宝塚本部長」「美しすぎる」と話題になった増田氏の華やかな容姿に触れつつ、その経歴が北朝鮮への不正輸出問題や国際テロ、要人警護などを扱う「公安・外事」の最前線であることを紹介。キャリア官僚として入庁後、警視庁公安部外事第一課長や警察庁警備局の要職を歴任してきた経歴を順を追って解説した。

ネット上では、過去に警視庁で関わったとされる「大川原化工機事件」の影響による左遷人事ではないかという見方もあったという。しかし小比類巻氏はこれを明確に否定。「福井県は原子力発電所が多数存在し、拉致被害者の居住地でもあるため、警察にとって極めて重要な任務だ」と述べ、むしろ彼女の公安・外事の知見が高く評価された結果の配置だと分析した。

さらに動画の後半では、日本の情報機関の歴史に言及。戦後の分散した情報収集体制から、近年は内閣情報調査室などを中心に情報集約が進み、「国家情報局」の創設に向けてインテリジェンス体制が強化されつつあると指摘した。ドラマ『VIVANT』に登場するような非合法組織は存在しないとしながらも、ヒューミント(人的情報収集)の重要性がかつてなく増している現状を語った。

結論として小比類巻氏は、増田氏の人事は単なる地方異動ではなく、将来の幹部登用や日本のインテリジェンス強化を見据えた中核的な配置である可能性が高いと示唆した。一人のキャリア警察官の軌跡から、国家の安全保障と情報戦の裏側を垣間見ることができる興味深い解説となっている。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。