日本ハム・五十幡亮汰【写真:編集部】

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UZR1位は周東、2位は大盛だが…

 プロ野球はオールスターを終え、31日からペナントレースが再開。勝負の後半戦がスタートする。前半戦では数々のスター選手が躍動したが、センター守備で魅せたのが日本ハムの五十幡亮汰外野手だ。周東佑京外野手(ソフトバンク)を凌駕する、驚愕の「36.5」を叩きだしている。

 球界屈指のスピードを誇る27歳は昨季118試合に出場し、リーグ3位タイの25盗塁を記録した。打席数は少ないながらも、ひとたび塁に出たときの“破壊力”は圧倒的なものがある。そして今季は、特にディフェンス面でその異能が発揮されている。

 セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTAのデータによると、UZR(同じ守備機会を同じ守備位置の平均的な野手が守る場合に比べてどれだけ失点を防いだかを表す指標)では、両リーグ3位の「6.7」をマークしている。1位の周東は9.0、2位の大盛穂外野手が8.6とやや差が開いているが、注目すべきはイニング数だ。

 周東は729イニング、大盛が550イニングを守っているのに対し、五十幡は219イニングのみとなっている。1000イニング換算の「UZR/1000」では「30.4」、1200イニング換算の「UZR/1200」は「36.5」に達し、2位の大盛に倍近い差をつけて独走している。五十幡の凄さはやはり俊足を生かした守備範囲で、広大なカバーを守ることで利得を生み出している。

 数字だけを見れば、十分にゴールデン・グラブ賞候補ともいえるが、やはりネックは守備イニングの少なさだ。今季は72試合でわずか69打席しか立てず、打率.190、0本塁打、OPS.438にとどまっており、守備の多大なプラスだけでは看過できない水準だ。

 2年連続でパ・リーグ2位の日本ハムは、今季こそペナント奪還への気持ちは強い。前半戦は54勝42敗、勝率.563で首位ソフトバンクに6ゲーム差の3位で折り返した。五十幡の守備が、チームにまた勝利を呼び込むか注目したい。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~8』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。