W杯で早期敗退の屈辱を味わった韓国代表。新監督はいつ決まるのか、そしてソン・フンミン(右)の今後はどうなるのか。すべてが不透明なままだ。(C)Getty Images

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 現地7月24日、FIFA(国際サッカー連盟)の公式サイトは、北中米ワールドカップにおけるアジア勢の総括レポートを掲載した。「世界最大の大陸を代表するチームらにとって期待外れの大会に終わった2026年ワールドカップを振り返り、AFC所属の9か国に今後どのような展開が待ち受けているかを考察する」と前置きし、独自の分析を公開した。

 そんななか、韓国代表に対しては「韓国にとって、すべては順調な滑り出しだった。ホン・ミョンボ監督率いるチームは、グアダラハラで行なわれた初戦でチェコに2−1の逆転勝利。しかし、結果的にはそれが大会でのハイライトとなった。その後、“太極戦士”韓国は共催国メキシコ、南アフリカにいずれも0−1で連敗。直近4大会のうち3度目となるグループステージ敗退に終わった」と評する。

 さらにFIFAレポートは「今回の失望すべき結果を受け、ホン・ミョンボ監督は退任した。そしてスター選手のソン・フンミンも現在34歳となっており、韓国はある程度のチーム再建が避けられない情勢にある」と踏み込み、「今後はイ・ガンインのような中核となる才能が前面に出てチームをけん引することが求められる。韓国は1月のアジアカップでの成功、そして2030年ワールドカップの世界の舞台で今回以上の成績を残すことを目ざしていく」と論じた。
 
 これを受けて韓国メディア『SPOTV News』は「ホン・ミョンボの大失敗のせいで韓国サッカーは危機に瀕している。FIFAも『ソン・フンミンは34歳、世代交代が必要』と提唱した」と反応。そのうえで「FIFAは韓国サッカーに厳しい評価を下したと言える。主力選手の世代交代と代表チームの再編も、もはや先送りできない課題になったと指摘した」と記し、「たしかに再建は急務となっているが、韓国代表はまだ新監督すら決まっていない。今回の失敗を転機とするためには、代表チームの選手構成だけでなく、サッカー行政全体を変えなければならないとの主張も強まっている」と論じた。

 そして、「来年1月にサウジアラビアで開催されるアジアカップで好成績を期待するのも難しい状況だ。KFA(韓国サッカー協会)は熟考の末、9月から11月までは暫定監督の下で戦い、その後、アジアカップに向けて正式な新監督を招聘する方針を決めた」と報じつつ、「FIFAは世代交代の必要性を指摘しているものの、暫定監督体制の下で大幅な改革を実現するのは現実的に難しいだろう」と悲観的な見解を示した。

 ちなみにFIFAレポートは日本代表にもやや辛口の評価を下した。こちらは「森保一監督と選手たちは、優勝トロフィーを持ち帰ることを目標に掲げて北米へ乗り込んだ。オランダ戦での劇的な逆転劇や、チュニジア戦でワールドカップ史上最大となる大勝を収めたことは大会のハイライトに。しかし、ベスト32のブラジル戦では先制しながらも精彩を欠いて敗れ、3大会連続で決勝トーナメントの初戦で敗退した」と振り返った。

 今後に向けた課題については、「冨安健洋、久保建英、上田綺世らは2030年大会でも引き続き代表の選択肢となり得る」と評し、「一方で、日本から次々と生まれている豊富な若い才能を活かしていくことも必要になる。そうした選手たちの力を最大限に引き出すことが、日本をこれまで以上の高みへと導くために求められる」と展望した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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