「W杯全大会から追放せよ!」決勝の大乱闘騒ぎからわずか数日…渦中のパレデスが公式戦出場に意欲と現地報道 「この上ない名誉だった」
現地7月19日、北中米ワールドカップ決勝でアルゼンチン代表とスペイン代表が対戦し、延長戦の末に前者が1−0の勝利を飾った。106分、スペインのフェラン・トーレスがゴールをこじ開けて値千金弾をゲット。前回王者に競り勝った無敵艦隊が4大会ぶり2度目の世界制覇を成し遂げた。
なんとも後味が悪かったのは、試合後に起きた大乱闘騒ぎのせいだ。アルゼンチンのDFナウエル・モリーナがスペインの主将MFロドリの胸部を殴打すると、ここから事態は急展開。アルゼンチンのMFレアンドロ・パレデスがスペインのDFエリク・ガルシアを強烈な“のど輪”で突き飛ばし、そのまま割って入ったMFガビにも2〜3発のパンチを浴びせる暴挙。パレデスには主審からレッドカードを提示され(英BBCがのちに撤回と報道)、世界中のメディアやファンから猛烈なバッシングを浴びた。
アルゼンチンの名門であるボカは現地金曜日、南米第2のクラブトーナメントであるコパ・スダメリカーナでオイギンス(チリ)と対戦する。パレデスはワールドカップでおよそ700分間プレーしたにもかかわらず、アルゼンチンが決勝で敗れてからわずか5日後の試合に出場する公算が高まっているという。
同メディアは「パレデスは肋骨を痛めた状態でワールドカップを戦っており、ボカはその状態を考慮して起用すべきかどうか慎重に判断するだろう」としつつも、「アルゼンチン国内の報道によれば、元パリ・サンジェルマンのMF本人は、ワールドカップ決勝敗戦の悔しさを早く払拭したいとして、出場を強く望んでいるようだ。そのため、ボカのメディカルスタッフは今週いっぱい状態を見極めた上で、本拠地ラ・ボンボネーラで行なわれる一戦に出場可能かどうか最終判断を下す見込みだ」と追記している。
大会後にパレデスは公式インスタグラムを更新。「今日、私は重い心でこの言葉を書いています。祖国にふさわしい喜びを届けることはできませんでした。しかし、すべてを出し尽くし、再び祖国の旗を世界最高峰の舞台ではためかせることができたことを、心から誇りに思っています」と想いを寄せ、「この代表チームに関わったすべての人、このユニホームを背負い、すべての試合で最後の一秒まで戦い抜いた仲間たちに感謝します。史上最高のアルゼンチン代表の一員になれたことは、この上ない名誉でした」とコメント。暴力行為に対してはいっさい触れることがなかった。
パレデスの愚行にはサッカー界から批判の声が噴出しており、『talkSPORT』のコメンテーターである元イングランド代表FWガブリエル・アグボンラホール氏もそのひとりだ。「選手はピッチ上で安全だと感じられなければならない。だからこそ、二度と誰も同じことをしないような厳しい処分が必要なんだ」と切り出し、「サッカーでは負けて腹が立つこともある。でも敗者としての品格を持つべきだ。ケンカがしたいなら、そういう場所へ行けばいい。ピッチでガルシアに襲いかかるべきじゃない」と断じた。
そのうえで39歳の人気者は「それに、21歳の若者であるガビを乱暴に掴んで振り回していた。彼は誰かの息子であり、兄弟でもあるんだ」と話し、「まったくもって恥ずべき行為で、彼(パレデス)は卑怯者だよ。次のワールドカップ全大会から追放すべきだ」と痛烈に批判していた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】大乱闘騒ぎの発端となった決定的瞬間…モリーナが通り過ぎるロドリの胸部にパンチを見舞う!

