安西ひろこは同性からも支持を集めた(写真・金谷千治)

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 1990年代末から2000年代前半、 “ギャルのカリスマ” としてテレビや雑誌に引っ張りだこだった安西ひろこ

 だが、本人いわく「私はギャルじゃなかった」という。……どういうこと?

「昔、ブリジット・バルドーさんっていうフランスの女優がいて、金髪がきれいなその彼女にめちゃくちゃ憧れて金髪にしてたんです。それと私、もともと小学校低学年のころから服を買いに原宿までひとりで行っちゃうぐらいファッションオタクで、当時は原色系とかの目立つ色の服が好みで。

 あと、当時はグラビア撮影でよく海外に行ってて肌がすごく焼けてたんです。グラドルを卒業してからも、しばらくは黒かったんですよね」

 金髪×派手服×ガングロ――くしくもギャルスタイルになっていた。

「ありがたいことに、ちょうどテレビのお仕事が忙しくて、スタジオと家を往復するだけの毎日で、世の中のことをぜんぜん知らなくて。そんなとき、モデルや連載をやらせてもらっていた『ViVi』の撮影で、スタッフの方から『ギャルのカリスマだよ、すごいね』って言われて、 “え? どういうこと?” って感じでした。

 前に同じ事務所だった益若つばさちゃんから、『憧れてました』って言ってもらったことがあって嬉しかったんですけど、私はギャルのつもりはなかったから……(笑)」

 とはいえ、話を聞いていくと“ギャルあるある”のエピソードがわんさか。

「テレビの仕事が忙しい時期も、次の収録まで1時間でも空きがあればマネージャーさんに渋谷に連れてってもらってました。マルキュー(SHIBUYA109)を急いでばーっと見て、かわいい服を探して爆買いしていました。そういえばこないだ、友達の子供にリクエストされて、本当に久しぶりにマルキューへ行ったんです。そのコに選んでもらった服が、最近のお気に入りです!」

 話し方もギャルそのものだった印象だが……。

「私のイベントに会いに来てくれたギャルのコたちの話し方を、まねしてたんですよ。テレビでギャルキャラを求められてたから、ファンを裏切りたくなくて、じつは陰でけっこうギャル語を勉強していました」

 ファンがまねるのではなく、ファンをまねるという逆転現象が起こっていたようだ。ちなみに安西ひろこのギャル全盛期は援助交際が社会問題化するなど、ギャルへの風当たりも強かった。

「ギャルがそういうイメージで見られちゃうのが本当につらかった。イベントで会うコたちと実際に話すと、そんなことはしてないってわかるんだけど、世間の印象は悪かったですよね。私の活動でギャルのイメージが少しでも変わればいいなって、お仕事がんばってましたよ」

 愛犬家としても知られている安西。現在は、そんな一面を生かした仕事にも取り組んでいる。

「いまペットグッズのプロデュースをやらせてもらってるんです。最近けっこうやりたいと思っていたことができているので、毎日充実してますよ!」

あんざいひろこ
1990年代末から2000年代前半は、 “ギャルのカリスマ” として同性からも人気を集めたテレビや雑誌に引っ張りだこ。現在はペットグッズブランド「Maison de CUPCAKE」をプロデュースする

取材/文・昌谷大介(A4studio)