れいわ代表選 3候補が出揃うも全員「地味」「無名」「太郎礼賛」で党内からは「他の野党と合流するしか生き残る道はない」の声
「国会議員はもうやりませんということです。あはははは。オッケー? 辞めた。もう!」。山本太郎代表が「149キロ・スピード違反」に無反省な態度を貫いたまま代表職を放り投げたことで、急遽、執り行われることになったれいわ新選組代表選挙。告示日の7月17日、名乗りを挙げた3候補者が記者会見を開いた。が、揃いも揃って出てくるのは「太郎礼賛」の言葉ばかり…。しかも、全員が“地味”で“誰それ?”というメンツ。なんとも盛り上がりに欠ける戦いになりそうなのである。
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【写真】〈ごめんね。〉〈あなたに感謝。〉“お前は何様だ!”と党関係者をブチギレさせた山本太郎の「別れの手紙」
本命は「山本に拾われた山本」
内部事情に詳しいれいわウォッチャーの解説を交えながら、3候補を紹介していこう。

まず「大本命」と見られているのが、唯一の現職国会議員である山本譲司幹事長である。と言っても、そのバッジは自力で勝ち取ったものではない。先の衆院選で大勝して比例候補が足りなくなった自民党からおこぼれで譲り受けた議席だ。
「譲司氏は民主党のプリンスと呼ばれていた26年前、まさに今党に疑惑として降りかかっている秘書給与詐取事件を起こして東京地検特捜部に逮捕され、服役した過去がある。10〜30代の知名度はゼロに等しいですが、政治に関心のある年配層の間ではこの“前科”で知られている。服役後は、刑務所での経験を活かし社会活動家に転身し、『獄窓記』という著書を上梓して脚光を浴びた。そんな活動が“何度でもやり直せる社会”を掲げる山本代表にみそめられ、れいわ入りしました」(れいわウォッチャー、以下同)
なぜ有力視されているかというと、山本代表の覚えがめでたいからだという。
「拾ってもらった恩があるので太郎さんには逆らえない。公職としてはあるまじき69キロスピードオーバーで検挙されたのに、幹事長として厳重注意処分という大甘処分で見逃そうとした。今回の選挙では全22票のうち半数にあたる11票を、現職国会議員6人と党役員の5人が1票ずつ持っており、まだ党役員を務めている山本代表や大石晃子共同代表にも投票権がある。山本代表は幹事長として従順だった譲司氏を後継指名していると言われており、太郎さんの息がかかった他の国会議員・役員たちも軒並み倣うと思われます」
改革派地方議員たちの希望の星
「対抗」となりそうなのが阪口直人前衆院議員。この人も民主党、維新と渡り歩きながら2期国会議員を務めたことのある人物だ。24年れいわ候補として衆院選に出馬して比例復活当選し、10年ぶりに国政復帰を果たすも、先の衆院選では落選した。
阪口氏の強みは、改革志向が高いところだ。
「週刊新潮が秘書枠上納問題を報じた直後、SNSに実名顔出しで登場。党から党職員を第二秘書として雇うよう提案を受けて雇い入れたことを明かし、『党務が忙しくて私の事務所で勤務することは難しかった』と秘書に勤務実態がなかったことを認めた。出馬会見でも秘書給与問題への対応を問われ、ただ一人強い姿勢で、『れいわ新選組はこれまで様々な疑念を徹底的に追求してきた政党。説明可能な部分までは当事者、責任者が説明していくべき。私が代表になった時はギリギリまで説明を尽くして行きたい』と語り、清廉さをアピールしました」
だが、票読みでは厳しいという。
「地方議員の約半数を占める『れいわ改革の会』27人は阪口推しで固まりつつありますが、いかんせん地方議員票の比重は低いので3票取れればいいところ。推薦人である大島九州男参院議員、一般党員票などを足しても6〜8票が限界なのではないか」
山本太郎を「100年に一度現れるかどうかの人物」と持ち上げた三鷹市議
最後は、紅一点の出馬となった石井礼子東京都三鷹市議(46)。前述のれいわ改革の会には入らず、“太郎派”として活動してきた市議である。
「障がい者である天畠大輔参院議員の推薦で出馬に取り付けましたが、れいわ支持者の間でも知名度が低い人なので完全な泡沫です。党内では『華やかな代表選にしたいと考える執行部の方から口説いたのではないか』と言われています」
このように地味な三つ巴の戦いとなったわけだが、3者に共通したのが出馬表明にあたり揃って山本氏を礼賛したところだ。
「山本太郎さんが蒔いた種に多くの皆さんが水、肥料をやることでれいわ新選組は大きく花を咲かせました。私には太郎さんの代わりはとても務まらないです」(山本譲司氏)
「あまりにも山本太郎代表のカリスマ性に依存していた。エースで4番で監督までした。マネジメントは変えていくが、政策、理念は変えません」(阪口直人氏)
「山本太郎代表の全てが間違えだったわけではない。100年に一度現れるかどうかの人物と地域の方からも言われている」(石井礼子氏)
れいわ関係者はこう嘆く。
「ここまでぐちゃぐちゃになった党を立て直すには、これまで続いてきた山本独裁体制に強い覚悟でメスを入れていくリーダーが必要。しかし、候補者全員がこんなにも腰が引けている状況では、誰が代表になったとしても再浮上していく見通しが立たない。山本代表の影響力が抜けた後は、立憲民主党などの他の野党への合流を目指していくのが現実的なのではないか」
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デイリー新潮編集部
