北中米W杯で“渦中の人”となったアメリカ代表FWフォラリン・バログンが「CBSモーニングス」に出演し、胸中を語った。

 バログンは現地時間1日に行われた北中米W杯決勝トーナメント1回戦ボスニア・ヘルツェゴビナ代表戦の後半19分に一発退場。次戦の2回戦ベルギー戦は出場停止となるはずだったが、FIFA(国際サッカー連盟)から出場停止処分の執行を1年間猶予すると発表された。この決定に際し、アメリカのドナルド・トランプ大統領がインファンティーノ会長に電話して処分を見直すよう求めたとも報じられ、世界中から批判が集まった。

 “渦中の人”となったバログンはベルギー戦に先発出場。しかし、チームはベルギーに1-4で敗れ、大会から姿を消すこととなった。

 ボスニア・ヘルツェゴビナ戦でレッドカードを受けたことについて、「ショックだった。意図的ではないものにレッドカードを出すべきではない。だから、これは不運な状況だった」と振り返ったバログンは判定に納得していなかったが、出場停止処分に猶予期間を設けられてベルギー戦に出場可能となると、「チームに復帰できたことは嬉しかった」と率直に感じたという。しかし、同時に「よく考えてみると、これは大きな論争を巻き起こすだろう」と実感していたようだ。

「チームは僕抜きで練習していたので混乱した。チームの士気を高めるために、僕はサポート役に徹していたので。チームメイトの間に少し緊張感が漂っているのを感じた。それほど、異例なことだったからです。試合が近付くにつれ、できる限り集中するように努めたけど、難しかった。周囲の雑音があまりにも大きく、それを避けるのは困難でした」

 トランプ大統領の介入の可能性が報じられ、世界中から批判が集まる中、バログンはチームメイトからは多くの励ましを受けたという。「彼らはまるで兄弟のようで、僕にたくさんの安心感を与えてくれた」と語りつつ、「私にはどうすることもできなかったし、何も変えることはできなかった」と胸中を明かしている。