長友(右)と田中(左)の様子に気づき、歩み寄ろうとするネイマール(奥)。写真:産経新聞社

写真拡大

 現地6月29日、北中米ワールドカップ・ノックアウトステージのラウンド32で日本代表はブラジル代表と対戦し、1−2で惜しくも敗れ去った。

 ゲーム序盤からボール支配で劣勢を強いられた日本ながら王国にチャンスは与えず、逆に29分、パスカットから電撃ドリブルで中央を切り裂いた佐野海舟が豪快なミドルショットをねじ込んで先制に成功する。しかし後半はギアを上げてきたブラジルに攻め込まれる時間帯が続き、56分にガブリエウの左足クロスからカゼミーロにヘッドで決められて同点。その後も耐え凌ぐばかりの展開となり、90+6分にマルティネッリに決勝点を奪われ、最後の最後で力尽きた。

 タイムアップの瞬間、ピッチに崩れ落ちた日本代表戦士たち。なかでも決勝点につながるボールロストをしてしまった田中碧は仰向けにピッチに倒れ込み、シャツで顔を隠したまま立ち上がれない。長友佑都が声をかけて起こそうとするなか、歓喜の輪を作るセレソンの中から外れ、ひとりの選手が歩み寄ってきた。ほかでもない、稀代のスーパースターでいまだエースナンバーの10を背負うネイマールだ。
 
 34歳のカリスマは、ようやく立ち上がろうとした田中の頭を撫でながら優しくなにかを語りかけ、長友とも固い握手と抱擁を交わした。その後もマテウス・クーニャをはじめ、複数のブラジル代表選手が田中の肩を叩いたり、抱き寄せたりして、励ましの言葉を投げかけてくれたのだ。

 この感動的な場面を目撃したファンからはSNSやネット上に書き込みが続々。「ネイマールがまじで優しすぎたわ」「なんか嬉しくて涙でそうだった」「人柄が滲むよ」「ブラジル人たちの器の大きさよ」「気遣いまでワールドクラス」「今回のセレソンにネイマールがいて良かった!」「やっぱいるだけで神」「これぞワールドカップの真髄よ」などなど、枚挙に暇がないほどだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【画像】日本代表のブラジル戦出場16選手&監督の採点を一挙紹介!最高点は圧巻先制弾のボランチ、34歳CBと驚異の運動量だったFWも7点台