連休明け22日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比233.95ポイント(0.98%)安の23690.86ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が82.86ポイント(1.04%)安の7893.18ポイントと4日続落した。売買代金は2003億3890万香港ドルに拡大している(18日前場は1644億7430万香港ドル)。
 米イラン情勢の不透明感が重しとなる流れ。米国とイランは21日、仲介国のパキルタンとカタールを交え4カ国で和平協議を行ったが、米イランの非難応酬で協議は難航した。イランが停戦発効後もイスラエルがレバノンを攻撃しているとし、ホルムズ海峡の封鎖を宣言。トランプ米大統領は海峡が封鎖された場合、イランを再攻撃すると警告した。日本時間22日朝方の時間外取引では、WTI原油先物が上昇して推移している。また、不動産や小売など5月の中国経済統計が内需不振を示す内容だったことも引き続き売り材料視された。
 一方、中国で朝方公表された実質的な政策金利となる6月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、予想通り13カ月連続で据え置かれた。米国で年内の利上げ観測が浮上していることを受け、中国は金融緩和しにくくなっているとの見方もある。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が7.4%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.8%安、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が5.9%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。龍湖のほか、中国奥園集団(3883/HK)が6.7%、雅居楽集団(3383/HK)が5.9%、世茂集団HD(813/HK)が4.9%ずつ下落した。
 自動車セクターも急落。吉利のほか、賽力斯集団(9927/HK)が4.8%安、嵐図汽車科技(7489/HK)が4.4%安、長城汽車(2333/HK)が4.0%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.5%安で前場取引を終えた。
 エアラインやツアー会社など旅行関連もさえない。中国国際航空(753/HK)と中国東方航空(670/HK)がそろって4.0%安、中国南方航空(1055/HK)が3.0%安、同程旅行HD(780/HK)が3.0%安、携程集団(9961/HK)が2.3%安で引けた。
 半面、半導体や大規模言語モデル(LLM)など人工知能(AI)関連の一角は高い。蘇州納芯微電子(2676/HK)が16.4%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が9.0%、上海天数智芯半導体(9903/HK)が4.4%、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が20.2%、北京智譜華章科技(2513/HK)が17.4%ずつ上昇した。政策支援の動きを好感。商務部など8部門は18日、「AI+消費」発展に関する実施意見を発表した。
 中国の保険・証券セクターもしっかり。中国人寿保険(2628/HK)が5.5%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.8%高、広発証券(1776/HK)が6.8%高、中信証券(6030/HK)が6.2%高と値を上げた。
 本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.18%高の4098.01ポイントで前場取引を終了した。金融が高い。資源・素材、海運なども買われた。半面、自動車は安い。医薬、不動産、軍需産業、ハイテクも売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)