【地図】ホルムズ海峡

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 中東ホルムズ海峡の封鎖状態が3か月ぶりに解かれたことを受け、日本関連船舶がペルシャ湾外に向けて海峡を航行したことが、船舶運航情報「マリントラフィック」のデータからわかった。

 米国とイランの両大統領が17日、軍事行動の即時終結を宣言する覚書にそれぞれ署名し、湾内にとどまっていた多数の船舶でも通過の動きが本格化するとみられる。

 マリントラフィックによると、鹿児島・喜入を目的地とするサウジアラビア船籍の原油タンカーは18日、ホルムズ海峡東のオマーン湾で位置情報の発信を再開した。4月中旬にペルシャ湾内で位置情報を切っており、海峡通過後、湾外で発信を再開したとみられる。

 アラブ首長国連邦(UAE)沖にいた日本企業運航の原油タンカー「TENZAN」がホルムズ海峡に向かい、18日夜、海峡に入ったことが確認された。政府関係者によると、日本人が乗船しているという。

 国土交通省などによると、ペルシャ湾内の日本関係船舶は18日時点で38隻あり、約900人が取り残されている。木原官房長官は19日午前の記者会見で、「すべての船舶のホルムズ海峡通過が一刻も早く実現するよう、引き続きあらゆる外交努力を続けていく」と語った。

 米ブルームバーグ通信は、シグナル・グループのデータに基づき、約6200万バレルの原油を積載可能な超大型タンカー32隻がペルシャ湾内に足止めされていると報じている。日本関連船舶以外でも海峡通過の動きが本格化しており、米国のバンス副大統領は18日の会見で、「昨夜、ホルムズ海峡を通過した原油は1250万バレルで、紛争開始以来最も多かった」と述べた。イランは2夜連続で海峡の船舶を攻撃しなかったと指摘し、合意が履行されているとの認識を示した。

 米中央軍は18日、イラン船舶を対象とした海上封鎖措置を解除し、イランの港や沿岸を発着する全ての往来が可能となったと発表した。双方の合意内容が完全に履行されているかを確認するため、米軍の艦船は周辺海域にとどまるという。

 ホルムズ情勢の正常化期待を背景に、原油価格は落ち着きを取り戻しつつある。18日のニューヨーク原油先物市場で、代表的な指標となるテキサス産軽質油(WTI)の7月渡し価格の終値は、前日比0・25%安の1バレル=76・60ドルだった。

 100ドルを突破した3月上旬に比べ、2割以上低い水準にある。