2003年に始まったイラク戦争から、20年以上が経った。

当時、アメリカのブッシュ政権は、イラクのサダム・フセイン政権が大量破壊兵器を保有していると主張し、イギリスなどとともに軍事攻撃に踏み切った。しかし、戦争後、イラクで大量破壊兵器は見つからなかった。

それでも戦争は始まり、サダム政権は倒れ、イラク社会には深い傷が残された。

フリーランス国際協力師の原貫太氏は、自身のYouTubeチャンネルで公開した動画「【異常事態】子供たちに何が…アメリカが隠したい『イラク戦争の闇』」の中で、イラク戦争を「戦闘が終わった後に何が残されたのか」という視点から取り上げている。

原氏が2025年5月に取材したのは、イラク西部の街ファルージャ。2004年、米軍と武装勢力の激しい戦闘が行われ、多くの民間人も犠牲になった場所だ。

動画の中で原氏は、ファルージャにある集団墓地を訪れる。そこには、戦闘で亡くなった人々の墓が広がっていた。なかには子どもたちの小さな墓もあり、身元が分からないまま、番号だけが記された墓も残されている。

しかし、ファルージャで語られてきた戦争の後遺症は、墓地だけではない。

もう一つ、避けて通れない場所がある。ファルージャ総合病院だ。

この病院では、戦争後、先天的な疾患を持つ子どもが増えたのではないかという懸念が、現地の医師や支援者たちの間で長く語られてきた。無脳症、水頭症、小頭症、口唇口蓋裂、先天性心疾患など、重い疾患を持つ赤ちゃんが生まれていたという証言も紹介される。

その背景として、米軍が使用した兵器や環境汚染との関係を疑う声がある。動画では、劣化ウラン弾、白リン弾、サーモバリック爆弾、米軍基地周辺の廃棄物を燃やすバーンピットなど、戦争後の健康被害につながりうる要素にも触れている。

ただし、原氏は動画の中で重要な留保も置いている。

「この兵器が使われたから、この病気が増えた」と短絡的に因果関係を断定することはできない。関係を明らかにするには、長期的な調査や慎重な科学的検証が必要だ。

それでも、現地で子どもたちの状態を見続け、データを集め、声を上げてきた医師や支援者がいること。そして、戦争で使われた兵器や環境汚染への不安を抱えながら、子どもを育てている家族がいること。これは、見過ごしてはいけない現実だ。

原氏は動画の中で、「兵器はその場で人を殺傷するだけではありません」と語る。

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