■スペースXのIPO祭り

 5月15日、イーロンマスク率いる米スペースXが、6月12日に米Nasdaq市場に上場する見込みと報道された。史上空前規模の大型IPOとなるスペースXの資金調達額は、およそ12兆円、上場時の時価総額は300兆円規模と想定される。

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 ここから始まったのがスペースXのIPO祭りだ。「どうすれば日本人も買えるのか?」「日本の証券会社で買えるのか?」「上場後から日本の証券会社でも100円から投資できる?」と、まるで投資しないと損するような状況である。

 しかし、多くの投資家が疑問に感じたことがあるはずだ。この莫大な投資資金は、いったいどこから流入してくるのだろう?だ。おそらく、いずれかの換金性の高い金融資産が売却されるのであろうと。

■5月15日から始まる換金売り相場

●(1)5月15日に起こったフジクラショック

 5月14日大引け後、AI関連銘柄の大本命と目されていた光ファイバー製造のフジクラの決算説明会にて、「水素供給不足」問題が露見し、好決算であったにもかかわらず翌5月15日から株価は暴落。わずか4営業日で47%もの下落を記録し、現時点でも株価は沈んだままだ。

●(2)5月15日から急落したエヌビディア(NVIDIA)

 いまやマグニフィセント・セブン の中でも他の6社を圧倒する存在として、米国株式市場をけん引するエヌビディアだが、実は、5月14日に236ドルの史上最高値を更新した翌15日から、急落している。5月下旬には208ドルまで下落し、高値から10%ほど下落した。

●(3)5月15日から急落が始まったビットコイン(BTC)

 ビットコインは昨年10月に1,900万円に接近してから急落し、2月上旬には1,000万円割れまで下げた。その後は反転上昇していたのだが、5月15日に1,300万円手前の戻り高値水準から急落を開始し、その後再び1,000万円を割りこんだ。イーサリアムも同様の動きだ。

■6月12日に重なったスペースX、メジャーSQ、ワールドカップ

 5月15日に判明したスペースXの上場計画、ここを起点として換金売り相場が始まっている。スペースXの株式上場を成功させるためには莫大な資金が必要であり、フジクラショック、エヌビディア、ビットコインを中心に換金売りが実行された可能性が考えられる。

 スペースXの株価が上場後に期待通り上昇していけば、換金売りの対象となった金融資産に資金は戻ってくるかもしれない。ただし6月12日と言えば、世界中が熱狂するワールドカップサッカーが米国を中心に始まる日であり、さらにメジャーSQも控えている。一寸先は闇と言われる株式市場だけに、十分注意が必要だろう。