■Core Solo プロセッサー 超低電圧版搭載で長時間のバッテリー駆動が可能

Core Solo プロセッサー 超低電圧版 U1400を搭載することにより(動作クロック1.20GHz)、標準搭載のバッテリーで約10.4時間の駆動を実現している。 Celeron M プロセッサー搭載モデルの「LOOX T50UV」では駆動時間が約8.5時間であることを考えると、Core Solo プロセッサー搭載のメリットはかなり大きいだろう。

また、増設用バッテリーもオプションで用意されており、光学ドライブを外して空いたベイに増設用バッテリーを差し込んで標準添付のバッテリーと一緒に利用することで、約14.1時間の駆動も可能となる。

■ECOボタンでバッテリー長持ち

電源ボタンの横にはECOボタンが備わっており、このボタンを押すことで省電力モードでの動作に切り替わる。たとえば、光学ドライブやPCカードスロットへの電力をOFFにして、そのぶんバッテリーを長持ちさせるといったモードだ。省電力モードで電源カットするデバイスは自分で設定することも可能だ。

ECOボタン省電力ユーティリティ設定画面

■拡張性はどう?

メモリースロットは、1スロットのみとなる。1Gバイトのメモリがこのスロットに挿さっているわけだが、将来的にさらにメモリ容量をアップしたいとなると現在挿さっているメモリを取り除いて挿すということになるだろう。

ハードディスクは、1.8インチの80Gバイトの製品が採用されている。通常のノートパソコンなどで採用されている2.5インチサイズのものより一回り小さいタイプとなる。1.8インチのハードディスクを採用するモバイルPCは小型のものが多く、ハードディスクを取り替えようとすると、大がかりな分解が必要なとなる機種が多いが、「LOOX T70U」は底面のハードディスクスロットの蓋を外すだけでハードディスク本体に容易にアクセスできる。ちょっとPC部品の知識のある人なら容易に交換が可能だ。

底面のメモリースロットとハードディスクスロット

■総評

とにかく外出先でもPCを使う事が多く、軽快に持ち歩きたいというユーザーにはお勧め。バッテリーの持ちも良く、ちょっとした空き時間に音楽プレーヤーとして使ったりDVDを鑑賞したりなど色々な使い方ができる。また、光学ドライブを取り外して付属のマルチベイカバーを取り付けておけば、さらなる軽量化も実現でき、持ち歩き重視の時には大変ありがたい。

持ち運び用のPCとしては非常にオススメしたいPCだが、スペックやパフォーマンス重視のユーザーにはオススメしない。Aero(エアロ)は作動するものの、グラフィックチップは内蔵のチップであるインテルGMA 950であるためパフォーマンス不足を感じる。また、ハードディスクが1.8インチの4,200回転のタイプを利用しているせいもあるかもしれないが、起動や終了、フォルダを開く動作など、多少もたつきを感じる。スペックも重要だというユーザーには厳しいかも知れないが、インターネットやワープロ、表計算、ちょっとしたマルチメディア関連での利用なら実用範囲だろう。

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編集部:篠崎 哲(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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