JRT四国放送

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2026年注目の人物をご紹介しています新春シリーズ「今年にかける」。

1月8日は、津軽三味線の全国大会で2025年に優勝を果たし、プロの三味線奏者を目指す女子高校生を取材しました。

(徳島文理高校2年・堀金瑚白さん)
「本当にびっくり、信じられないっていうのが一番大きかったです」

力強く撥を振り下ろし、重厚な三味の音を響かせるのは、徳島文理高校2年生、堀金瑚白さん16歳です。

2025年11月、滋賀県で行われた津軽三味線の全国大会。

堀金さんはプロの三味線奏者らも参加する一般女子の部に出場し、見事優勝。

学生もしくは20歳以下の奏者が出場する甲子園部門でも優勝を果たし、堂々の全国2冠を達成しました。

(徳島文理高校2年・堀金瑚白さん)
「一般女子(部門)はもう本当にすごい方の名前がいっぱいあったので、『やってまうしかないんちゃうん』っていう勢いでいった感じです」

2年前の大会でも初心者の部で優勝、甲子園部門で準優勝していた堀金さん。

ここまで順風満帆にやってきたように見えますが、全国2冠までの道のりは決して平坦ではありませんでした。

(徳島文理高校2年・堀金瑚白さん)
「青森の大会があって、そこでもうボロボロで入賞もできてなくて」
「7月に名古屋大会があったんですけど、入賞が6位からなんですけど0.2点足らなくて、本当に悔しくて」
「それをバネにじゃないですけど、練習めっちゃして、絶対同じところミスらないようにして頑張ってきました」

もちろん練習は毎日欠かせませんが、特に重きを置いているのが月に一度、高松市での津軽三味線三絃小田島流2代目・小田島 徳おう(※おう=日へんに玉)さんとのお稽古です。

小田島さんは、独自の指導法でこれまでプロを含む多くの奏者を育ててきた、三味線界のレジェンドです。

(三絃小田島流 2代目・小田島さん)
「大事なのはグルーヴ(リズム)感心地よい(リズム)がないと、なかなか上にはいけないので」
「音楽に対する体で表現できるっていうところが、やっぱりすごいかなと思いますね」
「今度は、唄付けの方もねやっていただきたいと思いますね、そうするとやっぱり曲弾きも変わってくるので」
「津軽三味線というのは唄からきている前奏なので、それを理解するともっとよくなると思う」

(唄の練習)
「吹けや生保内東風」

現在、高校2年生、目標はプロの三味線奏者です。

そのためには演奏だけでなく、唄も極める必要があります。

堀金さんは2025年10月から月に一度、同じ流派の先輩についてオンラインで唄のレッスンを始めました。

(唄を指導する・谷藤翔太さん)
「これが例えば直線状に(声を)出すと、『吹けや宝か』じゃなくて柔らかく(曲線状)」

(徳島文理高校2年・堀金瑚白さん)
「『吹けや生保内東風』がこう(曲線状)で『稲みのる』をハッキリ言う、後『吹けや』もハッキリ言う」

(唄を指導する・谷藤翔太さん)
「『自分はここがこういう風に上手くできないです』っていうのを、きっちり伝えられる、文章化して伝えられるっていうのが、すごいところかなって思いますし」
「三味線も頑張ってますんで、いわゆる唄付けですね、伴奏の上手な三味線奏者伴奏がちゃんと弾けるっていう風に、民謡を忘れてほしくないなっていうのはすごい感じます」

プロにはもう一つ、意外な要素が求められます。

それが太鼓です。

(徳島文理高校2年・堀金瑚白さん)
「唄と太鼓がセットで民謡」
「太鼓ができて、三味線ができて、唄ができてやっと一人前に近づけるっていうような感じ」

こちらも、同じ流派の先輩らに指導を仰ぎます。

(太鼓を指導する・萩原彩さん)
「ばっちり もう卒業だ」
「もうできてますよね、普通だったらなかなかできないんですけど、あのリズムで叩くの」
「すぐできてたんで本当に教えることもなく、やっぱり天性のものがあるんだなと思います」

念願だった全国2冠を達成し、夢をかなえた堀金さん。

しかし、芸ごとの世界に終わりはありません。

その道は長く険しく、まだ見ぬ頂へと続いています。

(徳島文理高校2年・堀金瑚白さん)
「初心者の部、一般の部(優勝)ときて、天狗にならないように日本一に向けて頑張るし」
「日本一になっても初心を忘れずに、古き良き津軽三味線っていうのを忘れないように、練習していけたらなと思います」

16歳がのぞくには、余りに奥深い伝統芸能の世界。

その若い感性が、長い歴史の上に新たな地平を切り開くかもしれません。

新春シリーズ企画「今年にかける」。

8日は津軽三味線界の逸材、高校2年生の堀金瑚白さんをご紹介しました。