巨人・井上 13日・豪州戦先発へ3回無安打無失点 内容上々で不安は「ベースカバー」だけ?
「日本代表練習試合、日本代表5−0広島」(5日、SOKKENスタジアム)
上々の“侍デビュー”だ。初めて代表入りした巨人・井上温大投手(23)が先発し、3回無安打無失点の完全投球で5奪三振。「緊張してたんですけど。持ってる球種を全部投げて、ある程度コントロールできてた」。先発する初戦の13日・オーストラリア戦(バンテリン)に向けて弾みがつく内容だった。
堂々たる投球だった。直球が走り、変化球もさえた。二回2死後の末包から三回まで4者連続三振。井端監督は「3イニング目は簡単に打てるボールじゃなかった。本番でも今日のようなピッチングをしてもらえれば」と目を細める。
代役侍だった。初戦先発構想があった日本ハムの伊藤が右足関節捻挫で出場を辞退。追加招集で“開幕投手”に抜てきされた左腕は「最高のピッチングができるようにやっていきたい」と意気込む。
4日には巨人・阿部監督から「一番の心配はそこ。ベースカバーにちゃんと行けよと」とジョーク交じりにエールを送られた。8月24日の中日戦で一塁ベースカバーに遅れて内野安打となった直後に2ランを浴びており、井上は真顔で「ベースカバーしっかり行こうと思います」と期待に結果で応えることを誓った。