新潟FW長倉幹樹 PK失敗に涙止まらず「自分のせいで負けてしまった」大会得点王もクラブ初タイトルならず
◆YBCルヴァン杯▽決勝 名古屋―新潟(2日・国立)
1999年のJリーグ参入から25年目でクラブ史上初タイトルを目指した新潟は、驚異的な粘りを見せたが、あと一歩及ばなかった。
0―2の後半に2点を追いつき、延長に入っても一度はリードを許したが、延長後半6分にFW長倉幹樹のアシストから、MF小見洋太がこの日2点目を決めて同点に追いついた。
しかし、PK戦では、両チーム1人目が決めて迎えた先行の2番目のキッカーのFW長倉がゴール右に外してしまった。その後は全員が決めて、PK4―5で敗戦。長倉は今大会6ゴールで得点王に輝いたが、表彰式では涙が止まらず。試合後も「自分のせいで負けてしまった。(蹴る前は)意外と普通のメンタルだったんですけど、入らなかったです。自分の技術力がなかった。悔しいです」と振り返った。
それでも、長倉が決勝進出の立役者だったのは間違いない。準々決勝の町田戦の初戦では圧巻の4ゴールを決めるなど、高い技術と得点力でパスサッカーの新潟において欠かせない役割を担ってきた。順大から22年に関東1部の東京ユナイテッドに加入し、J2群馬を経て、昨夏から新潟でプレーする。下からはい上がってきたストライカーは「勝たせられる選手になりたい。悔しさを残留を決める方に向けてやるしかない」。残留争いが続く16位と苦しんでいるリーグ戦で、チームを勝利に導く。