移籍初ゴールを決めた塩貝健人【写真:Getty Images】

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監督は課題も指摘「まだ全てが完璧ではない」

 弱冠19歳の日本人ストライカーが欧州の地で絶賛されている。

 オランダ1部NECナイメヘンに所属するU-19日本代表FW塩貝健人は現地時間10月29日に行われたオランダ・カップ1回戦で延長前半13分に決勝ゴール。現地メディアによると、ロヒール・メイエル監督が「これは運ではない」と賛辞を送った。

 塩貝はズウォレ戦で1点ビハインドの後半33分に登場。チームが日本代表FW小川航基のゴールで同点に追い付くと、迎えた延長前半13分に決勝点を決めた。味方のパスに抜け出すと、右サイドを駆け上がり、GKのニアサイドの隙間をぶち抜いた。クロスをケアするGKの逆を突くスーパーゴールだった。

 現地メディア「FORZANEC.NL」は「ラッキーゴールに見えたが、監督はそうは考えていない」と伝え、試合後のメイエル監督のコメントを紹介。指揮官は「彼は練習でも何度か決めている。だからこれは運ではない。彼にとって本当に素晴らしい結果だ」と語り、塩貝の加入後初ゴールを高く評価した。

 国学院久我山高を経て、慶大1年の1月に横浜F・マリノスに特別指定選手として加わった塩貝。4月10日のJ1ガンバ大阪戦でデビューを果たすと、そこからわずか4か月ほどで海外へと渡った。まだ言語も不十分で、プレー面には課題もある。メイエル監督は「ゴール以外でも彼はチームに深みをもたらしたが、まだ全てが完璧ではない。ボールをキープし、パスを出す必要がある」とも指摘していた。(FOOTBALL ZONE編集部)