ユルゲン・クロップ氏(ロイター)

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 昨季限りでイングランド・プレミアリーグのリバプール監督を退任したユルゲン・クロップ氏が、レッドブルグループのグローバルサッカー部門責任者に就任したことについて口を開いた。

 同グループはドイツ1部ライプチヒなどを所有していることから、クロップ氏が同職に就任したことで、かつて監督を務めた同1部ドルトムントや選手としてもプレーした同マインツのファンを中心に反発を招いた。

 英メディア「BBC」によると、マインツのファンは今月のリーグ戦中に横断幕を掲げ、クロップ氏の決断に対する怒りをぶちまけた。この決定を批判的に報じるドイツメディアも少なくなかった。

 そんな中、クロップ氏は、スペイン1部レアル・マドリードで活躍した元ドイツ代表MFトニ・クロース氏のポッドキャストで「私は、まだあと数年は働けるし、何もしないでいるつもりはなかった。そこでレッドブルからオファーが来た。私にとっては素晴らしいことだ」と説明した。

 反発を招いたことには「私は誰も傷つけたくなかった。かつて所属したクラブすべてを愛している。しかし、誰もが満足するために何ができるかは分からない」と弁明した。

 スポーツメディア「スカイ・ドイツ」によると、新たなポストは、年俸1000万〜1200万ユーロ(約16億1000万円〜19億5000万円)と好待遇。レッドブルグループは、来季J2に復帰する大宮の経営権も取得している。