マスク氏に審理出席命令、100万ドル配布巡る訴訟で 激戦州裁判所
Kanishka Singh
[30日 ロイター] - 米東部ペンシルベニア州の裁判所は30日、実業家イーロン・マスク氏が立ち上げたスーパーPAC(特別政治活動委員会)が大統領選の激戦州の登録有権者に100万ドルを配布していることを巡る訴訟で、マスク氏を含む全当事者に対し、31日の審理に出廷するよう命じた。
マスク氏は19日、大統領選の共和党候補であるトランプ前大統領を支援するスーパーPAC「アメリカPAC」のオンライン請願書に署名した人の中から、11月5日の投票日まで毎日1人に100万ドルを配ると発表。激戦7州に居住し、有権者登録した署名者が対象とした。
ペンシルベニア州は激戦州の一つ。同州フィラデルフィアの地方検事は28日、アメリカPACによる金銭配布が州民に個人情報を共有させる「違法なくじ」に当たるとし、差し止めを求めて提訴していた。
アメリカPACやマスク氏の代理人からコメントは得られていない。
米CNNは先週、米司法省がマスク氏の行為について、連邦法に抵触する恐れがあると警告する書簡をアメリカPACに送ったと報じた。