二宮和也「インフォーマ」出演決意に“ある人”の存在 ハードスケジュール乗り越え直接連絡「本当に縁があった」【インタビュー前編】
【モデルプレス=2024/10/28】ABEMAオリジナルドラマ「インフォーマ -闇を生きる獣たち-」(毎週木曜よる11時〜)に出演する二宮和也(にのみや・かずなり/41)にモデルプレスがインタビュー。ほぼ実現不可能に近かったハードスケジュールの中、彼が出演を決意した一番の決め手とは?新キャストとして参加するまでの経緯、そして座長・桐谷健太の魅力を語ってもらった。<インタビュー前編>
【写真】二宮和也、スーツ姿の独占カット
政治、経済、芸能、裏社会にいたるまであらゆる情報に精通し、社会を裏で操る謎の情報屋=インフォーマ・木原慶次郎(桐谷)と、ペンで権力に立ち向かうという信念を持つ週刊誌「タイムズ」記者・三島寛治(佐野玲於)の異色コンビが、警察・ヤクザ・裏社会の面々を巻き込み事件の裏に蠢く“巨悪”を暴くクライムアクションサスペンスを描いた「インフォーマ」シリーズ。
新シリーズとなる本作では、タイ・バンコクを舞台に、木原と三島が<闇バイト殺人事件>で盗み出された“謎のブツ”を巡り、壮大な情報戦に巻き込まれていく。前作からのファンであった二宮は、主演・桐谷の熱烈なオファーを受け、事件の黒幕を追う警視正・高野龍之介役としての出演が実現した。
― 桐谷さんから直接オファーがあったとのことですが、改めてどのようなやり取りを経て出演が決まったのか教えてください。
二宮:1〜2年前くらいから「ニノじゃないとあかんねん」みたいなことをずっと言われていたんです(笑)。その後「ほんまに出てほしい」と改めてお願いされたので、僕から藤井さん(企画・プロデュースの藤井道人)に「出たいです」と直接連絡してお願いしました。ただ、まだスケジュールも何も調整できていなかったので、去年の年末頃を期限に待っていただいて、その間は「◯日は空いています」「ここなら出られます」というやり取りを繰り返してどんどん詰めていきました。この時点では、役名も役柄も何も聞かされていなくて、ようやく正式に決まった時に高野だと言い渡されて初めて自分の役を知りました。
― 高野役だと知った時はどのようなお気持ちでしたか?
二宮:まずは、既に撮影が始まっていたので無事着地して良かったと安心しました。こういったやり取り自体も初めてだったので、周りに助けてもらいながらなんとか辿り着くことができました。
― ご自身が観ていた「インフォーマ」の世界観に入ってみて、また前作から出演しているキャストの方と共演してみて感じたことがあれば教えてください。
二宮:初めてのところでどうやって演じていくか、毎話それぞれ監督方に相談させていただきながら、この作品が持っているものに近づけるように現場でアジャストしていきました。
前作からのキャストだと、僕は和也(高橋和也)さんとご一緒する機会が多かったのですが、とても感慨深かったです。自分が後輩として居られた現場だったので心地よく過ごせましたし、前の事務所のお話や世間話をしながら一緒に芝居ができるという贅沢な時間でした。
― 桐谷さんと現場でご一緒して印象に残っていることはありますか?
二宮:健太くんが座長の組の居様を近くで見ることができたのは、僕にとって大きな経験になりました。あの人は、裏表がないというかずっと表の状態なので、どこに行っても変わらない。一緒に海外に渡って同じ釜の飯を食べてきた仲間たちとの揺るがない絆があることが感じられて、すごく気持ちの良い現場でした。他のキャストやスタッフも含め、ポジティブで真っ直ぐなチームですが、扱っている題材は真逆なので、よーいスタートからカットがかかるまでの撮影している数分間との切り替えとギャップが異質で面白かったです。
― 二宮さんは前作から作品のファンとのことですが、「インフォーマ」の現場のどんなところに魅力を感じて出演したいと思ったのでしょうか?
二宮:僕としては、作品に出たいという気持ちよりもまずは「また観られるんだ」と視聴者目線で嬉しい気持ちでした。加えて、今回はタイで撮影することを健太くんから聞いていたので、スケールアップという面でも期待が大きく、作品のいちファンとしてワクワクしていました。
その後、実際に出演する話が進んで決まったのですが、ちょうど「ブラックペアン」(TBS日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」)の撮影真っ最中だったんです。タイに行くことは難しかったのですが、「ブラックペアン」チームの方々にもスケジュールを調整していただいてやり取りを重ねて、なんとか形にできたので、今改めて考えると良くできたなと思います。本当に縁があったんだろうな。
― 厳しいスケジュールと分かっていた上で、この作品に出たいと思った一番の決め手とは?
二宮:語弊を生むと思いますが、桐谷健太じゃなかったら出ていないかもしれません(笑)。健太くんに出てほしいとお願いされて「こんなに言ってくれているし行ってみよう」「こんなに呼んでくれているんだからスケジュール関係なしに行った方がいいんじゃない?」と最後は熱意が勝ったような感覚ですが、やっぱり人に頼られるのは1人の人間として嬉しいものですよね。作品の面白さや評判の良し悪し関係なく、桐谷健太が呼んでくれたからという本当にシンプルな理由です。
― 本当に桐谷さんのお陰なのですね。
二宮:そうですね。初めてABEMAにも来られて、また日本刀を持った般若さんが走り回っているような狂った現場をずっと見ていることができて(笑)、新たな世界が広がっていることを知りました。この作品じゃないと出会えない方も沢山いて本当に貴重な経験でしたしすごく贅沢でした。撮影期間が短かったからこそ、より夢のような時間を存分に味わうことができました。
― お話を聞いていて桐谷さんへの厚い信頼が伝わってきますが、二宮さんから見た桐谷さんの魅力を教えてください。
二宮:とにかく健太くんは裏がなくて、“この人信用できるな”と感じる瞬間が多いです。特にそう思った理由は、動物があまり吠えないから(笑)。あと、長瀬くん(長瀬智也)とすごく仲が良いのも僕にとって信頼できるポイントです。長瀬くんは、意外と天然でマイワールドが強い方なので、きっと芸能界以外での趣味で繋がった交友関係が広いタイプだと思うのですが、健太くんとは本音でぶつかれるくらい近い存在なんだなと。僕も一緒に作品をやっていく中で、あの人はポジティブで真っ直ぐで“自分はこうしたい”と常に本音をぶつけてくれますが、ちゃんと苦悩も抱えているんだなと感じるんです。本当にこれでいいのかという葛藤、どうやったら監督の意見を自分に落とし込めるのかという悩み…人があまり見せたくないような部分を、隠さずにありのままで共有して前に進んでいく姿を見ていると、やっぱり嘘をつかない人で、そんなところが昔から変わらず好きです。ただ、作品の出来上がりを見ると一流で、ちゃんと作品にミートしているし、変な意味で他の人の邪魔をせず、自分のあるべきポジションに居られる人なんですよね。
特に映画「ラーゲリより愛を込めて」(2022年)で共演した時に感じました。言い方はあまり良くないのですが、「レギュラー捕虜A」「レギュラー捕虜B」という現場での印としての呼び方があって、健太くんは捕虜Aと撮影合間に野球や雪かきをするくらいすごく仲良くなっていたのですが、捕虜Aから嫌われている役なんです(笑)。自分がストレスなく居られる場所が決まると、そこに定住し続けるけど、自分はこうしてみたいという想いもあるんですよね。今回の「インフォーマ」の現場は、健太くんが誰よりもずっと熱い想いを持っていたと思うので、頭の中で思い描いていたピースがハマっていく瞬間は、すごく嬉しかったんじゃないかな。あの人の想いが欠けることのない、純度が高い作品になっていると思います。
― プライベートでの交流もあるのでしょうか?
二宮:現場で会うことの方が多いですが、ご飯に行ったりもします。普段から連絡を取り合っていて、それこそ健太くんがタイで撮影している時は、2〜3日おきぐらいにタイでの様子を教えてくれました。「今日、刑務所行ってきた」と入れ墨を入れたキャストさんとの写真とか、へんてこな写真ばかり送られてきましたが、日本では再現しづらいような、派手で爽快感のあるシーンが沢山あって、それが1つの作品として放送されるのを見られると考えると二重で楽しめるような感覚です。
★後編では、俳優業への思いから、悩みを抱える人との向き合い方、先輩・森田剛と交わした会話など彼のパーソナルに迫った。また、主演・桐谷健太から見た二宮の魅力、熱烈なオファー秘話など2人の関係性が垣間見られる2Sインタビューも公開中。(modelpress編集部)
1983年6月17日生まれ、東京都出身。1999年、嵐としてCDデビュー。俳優としても高い評価を受けており、2005年に映画「硫黄島からの手紙」でハリウッドデビュー。2016年、映画「母と暮せば」で「第39回 日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞を、2023年には「TANG タング」「ラーゲリより愛を込めて」で「第65回ブルーリボン賞」主演男優賞を受賞した。近年の主な出演作は、ドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」(2022年/フジテレビ系)、「マイファミリー」(2022年/TBS系)、「VIVANT」(2023年/TBS系)、「ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜」(2023年/フジテレビ系)、「ブラックペアン シーズン2」(2024年7月期/TBS系)、映画「TANG タング」(2022年)、「ラーゲリより愛を込めて」「アナログ」など。
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◆桐谷健太主演「インフォーマ -闇を生きる獣たち-」
政治、経済、芸能、裏社会にいたるまであらゆる情報に精通し、社会を裏で操る謎の情報屋=インフォーマ・木原慶次郎(桐谷)と、ペンで権力に立ち向かうという信念を持つ週刊誌「タイムズ」記者・三島寛治(佐野玲於)の異色コンビが、警察・ヤクザ・裏社会の面々を巻き込み事件の裏に蠢く“巨悪”を暴くクライムアクションサスペンスを描いた「インフォーマ」シリーズ。
新シリーズとなる本作では、タイ・バンコクを舞台に、木原と三島が<闇バイト殺人事件>で盗み出された“謎のブツ”を巡り、壮大な情報戦に巻き込まれていく。前作からのファンであった二宮は、主演・桐谷の熱烈なオファーを受け、事件の黒幕を追う警視正・高野龍之介役としての出演が実現した。
◆二宮和也、桐谷健太からのオファー受け藤井道人Pに直接交渉
― 桐谷さんから直接オファーがあったとのことですが、改めてどのようなやり取りを経て出演が決まったのか教えてください。
二宮:1〜2年前くらいから「ニノじゃないとあかんねん」みたいなことをずっと言われていたんです(笑)。その後「ほんまに出てほしい」と改めてお願いされたので、僕から藤井さん(企画・プロデュースの藤井道人)に「出たいです」と直接連絡してお願いしました。ただ、まだスケジュールも何も調整できていなかったので、去年の年末頃を期限に待っていただいて、その間は「◯日は空いています」「ここなら出られます」というやり取りを繰り返してどんどん詰めていきました。この時点では、役名も役柄も何も聞かされていなくて、ようやく正式に決まった時に高野だと言い渡されて初めて自分の役を知りました。
― 高野役だと知った時はどのようなお気持ちでしたか?
二宮:まずは、既に撮影が始まっていたので無事着地して良かったと安心しました。こういったやり取り自体も初めてだったので、周りに助けてもらいながらなんとか辿り着くことができました。
◆桐谷健太&高橋和也との共演秘話
― ご自身が観ていた「インフォーマ」の世界観に入ってみて、また前作から出演しているキャストの方と共演してみて感じたことがあれば教えてください。
二宮:初めてのところでどうやって演じていくか、毎話それぞれ監督方に相談させていただきながら、この作品が持っているものに近づけるように現場でアジャストしていきました。
前作からのキャストだと、僕は和也(高橋和也)さんとご一緒する機会が多かったのですが、とても感慨深かったです。自分が後輩として居られた現場だったので心地よく過ごせましたし、前の事務所のお話や世間話をしながら一緒に芝居ができるという贅沢な時間でした。
― 桐谷さんと現場でご一緒して印象に残っていることはありますか?
二宮:健太くんが座長の組の居様を近くで見ることができたのは、僕にとって大きな経験になりました。あの人は、裏表がないというかずっと表の状態なので、どこに行っても変わらない。一緒に海外に渡って同じ釜の飯を食べてきた仲間たちとの揺るがない絆があることが感じられて、すごく気持ちの良い現場でした。他のキャストやスタッフも含め、ポジティブで真っ直ぐなチームですが、扱っている題材は真逆なので、よーいスタートからカットがかかるまでの撮影している数分間との切り替えとギャップが異質で面白かったです。
◆二宮和也「インフォーマ」出演を決意した“一番の決め手”
― 二宮さんは前作から作品のファンとのことですが、「インフォーマ」の現場のどんなところに魅力を感じて出演したいと思ったのでしょうか?
二宮:僕としては、作品に出たいという気持ちよりもまずは「また観られるんだ」と視聴者目線で嬉しい気持ちでした。加えて、今回はタイで撮影することを健太くんから聞いていたので、スケールアップという面でも期待が大きく、作品のいちファンとしてワクワクしていました。
その後、実際に出演する話が進んで決まったのですが、ちょうど「ブラックペアン」(TBS日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」)の撮影真っ最中だったんです。タイに行くことは難しかったのですが、「ブラックペアン」チームの方々にもスケジュールを調整していただいてやり取りを重ねて、なんとか形にできたので、今改めて考えると良くできたなと思います。本当に縁があったんだろうな。
― 厳しいスケジュールと分かっていた上で、この作品に出たいと思った一番の決め手とは?
二宮:語弊を生むと思いますが、桐谷健太じゃなかったら出ていないかもしれません(笑)。健太くんに出てほしいとお願いされて「こんなに言ってくれているし行ってみよう」「こんなに呼んでくれているんだからスケジュール関係なしに行った方がいいんじゃない?」と最後は熱意が勝ったような感覚ですが、やっぱり人に頼られるのは1人の人間として嬉しいものですよね。作品の面白さや評判の良し悪し関係なく、桐谷健太が呼んでくれたからという本当にシンプルな理由です。
― 本当に桐谷さんのお陰なのですね。
二宮:そうですね。初めてABEMAにも来られて、また日本刀を持った般若さんが走り回っているような狂った現場をずっと見ていることができて(笑)、新たな世界が広がっていることを知りました。この作品じゃないと出会えない方も沢山いて本当に貴重な経験でしたしすごく贅沢でした。撮影期間が短かったからこそ、より夢のような時間を存分に味わうことができました。
― お話を聞いていて桐谷さんへの厚い信頼が伝わってきますが、二宮さんから見た桐谷さんの魅力を教えてください。
二宮:とにかく健太くんは裏がなくて、“この人信用できるな”と感じる瞬間が多いです。特にそう思った理由は、動物があまり吠えないから(笑)。あと、長瀬くん(長瀬智也)とすごく仲が良いのも僕にとって信頼できるポイントです。長瀬くんは、意外と天然でマイワールドが強い方なので、きっと芸能界以外での趣味で繋がった交友関係が広いタイプだと思うのですが、健太くんとは本音でぶつかれるくらい近い存在なんだなと。僕も一緒に作品をやっていく中で、あの人はポジティブで真っ直ぐで“自分はこうしたい”と常に本音をぶつけてくれますが、ちゃんと苦悩も抱えているんだなと感じるんです。本当にこれでいいのかという葛藤、どうやったら監督の意見を自分に落とし込めるのかという悩み…人があまり見せたくないような部分を、隠さずにありのままで共有して前に進んでいく姿を見ていると、やっぱり嘘をつかない人で、そんなところが昔から変わらず好きです。ただ、作品の出来上がりを見ると一流で、ちゃんと作品にミートしているし、変な意味で他の人の邪魔をせず、自分のあるべきポジションに居られる人なんですよね。
特に映画「ラーゲリより愛を込めて」(2022年)で共演した時に感じました。言い方はあまり良くないのですが、「レギュラー捕虜A」「レギュラー捕虜B」という現場での印としての呼び方があって、健太くんは捕虜Aと撮影合間に野球や雪かきをするくらいすごく仲良くなっていたのですが、捕虜Aから嫌われている役なんです(笑)。自分がストレスなく居られる場所が決まると、そこに定住し続けるけど、自分はこうしてみたいという想いもあるんですよね。今回の「インフォーマ」の現場は、健太くんが誰よりもずっと熱い想いを持っていたと思うので、頭の中で思い描いていたピースがハマっていく瞬間は、すごく嬉しかったんじゃないかな。あの人の想いが欠けることのない、純度が高い作品になっていると思います。
― プライベートでの交流もあるのでしょうか?
二宮:現場で会うことの方が多いですが、ご飯に行ったりもします。普段から連絡を取り合っていて、それこそ健太くんがタイで撮影している時は、2〜3日おきぐらいにタイでの様子を教えてくれました。「今日、刑務所行ってきた」と入れ墨を入れたキャストさんとの写真とか、へんてこな写真ばかり送られてきましたが、日本では再現しづらいような、派手で爽快感のあるシーンが沢山あって、それが1つの作品として放送されるのを見られると考えると二重で楽しめるような感覚です。
★後編では、俳優業への思いから、悩みを抱える人との向き合い方、先輩・森田剛と交わした会話など彼のパーソナルに迫った。また、主演・桐谷健太から見た二宮の魅力、熱烈なオファー秘話など2人の関係性が垣間見られる2Sインタビューも公開中。(modelpress編集部)
◆二宮和也(にのみや・かずなり)プロフィール
1983年6月17日生まれ、東京都出身。1999年、嵐としてCDデビュー。俳優としても高い評価を受けており、2005年に映画「硫黄島からの手紙」でハリウッドデビュー。2016年、映画「母と暮せば」で「第39回 日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞を、2023年には「TANG タング」「ラーゲリより愛を込めて」で「第65回ブルーリボン賞」主演男優賞を受賞した。近年の主な出演作は、ドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」(2022年/フジテレビ系)、「マイファミリー」(2022年/TBS系)、「VIVANT」(2023年/TBS系)、「ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜」(2023年/フジテレビ系)、「ブラックペアン シーズン2」(2024年7月期/TBS系)、映画「TANG タング」(2022年)、「ラーゲリより愛を込めて」「アナログ」など。
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