そのまますぎる! 桜井ユキの家永カノが登場
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 野田サトルの人気漫画を山崎賢人(崎はたつさき)主演で実写ドラマ化した「連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー」の第4話「殺人ホテルだよ全員集合!」が27日の午後10時より、WOWOWで放送・配信される。今回は桜井ユキ演じる家永カノをはじめ、インカラマッ(※ラは小文字・高橋メアリージュン)、奥山夏太郎(塩野瑛久)が初登場。原作でも主人公・杉元佐一(山崎)たちを苦しめた“札幌世界ホテル”も再現されている。

 「ゴールデンカムイ」は、明治時代末期の北海道を舞台に、日露戦争帰りの元兵士・杉元(山崎)とアイヌの少女・アシリパ(※リは小文字・山田杏奈)が、莫大なアイヌの埋蔵金をめぐって、第七師団の中尉・鶴見篤四郎(玉木宏)、新撰組副長・土方歳三(舘ひろし)らと攻防を繰り広げる冒険活劇。映画『ゴールデンカムイ』に続くドラマ版では、金塊の在りかを示す暗号が刻まれた「刺青人皮(いれずみにんぴ)」を背負った脱獄囚たちの争奪戦が描かれる。

 前回でアシリパの父の友人・キロランケ(池内博之)と出会った杉元たちは、網走監獄に収監されている「のっぺら坊」に会って真実を確かめることを決意する。第4話では、武器を調達するために札幌へ立ち寄った杉元一行が、評判の女将・家永カノ(桜井)が営む“札幌世界ホテル”に宿泊。時を同じくして、土方一派の牛山(勝矢)も同じホテルを訪れる。一方、刺青囚人の情報を得た土方と永倉新八(木場勝己)は、日泥一家が賭場を仕切る茨戸を訪れ、意外な人物と遭遇していた。

 その美しさも評判の女将・家永を演じる桜井のビジュアルは、自前である口元のほくろの位置も含めてほぼ原作のまま。さらに、秘密の通路など特殊な仕掛けがいくつも施された“札幌世界ホテル”も原作のテイストを徹底再現。原作から複雑な構造を読み解いたスタッフ陣の尽力によるもので、撮影現場を訪れた原作者の野田サトルも、大がかりなセットに驚愕していたという。往年のバラエティー番組をオマージュした演出もしっかり用意されているということで、原作ファン注目のポイントとなりそうだ。

 そして、“札幌世界ホテル”以外の茨戸パートは、土方一派が主人公。土方の名ぜりふが飛び出すほか、ここで元賭場の用心棒・夏太郎(塩野)が初お目見えとなる。また、勇払のコタンのパートでは、フチの弟にあたる大叔父(宇梶剛士)に加え、謎めいたアイヌの女性・インカラマッ(高橋)が初登場。原作でも重要な役割を果たすことになる彼女だが、ドラマでどんな活躍を見せるのか。

 各話ごとに担当アーティストや楽曲が変わるエンディングテーマは、長野県出身の男女2人組ロックユニット GLIM SPANKY が歌う「赤い轍」。タイトルの由来について、「自分たちの身体に張り巡らされた血管が、まるで地図や深く張った木の根のようだと思ったから」と語る GLIM SPANKY は「映像と音楽が重なり合い、同志として共に闘っているように感じてもらいたい」とコメントを寄せている。(編集部・入倉功一)

「連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー」WOWOWにて毎週日曜午後10時より独占放送・配信中(全9話)
第1話は無料配信中