マイクロソフトのロゴ=AP

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 【ニューヨーク=小林泰裕】米IT大手マイクロソフト(MS)は11月5日投開票の米大統領選に関し、ロシアとイラン、中国がAI(人工知能)による偽動画の拡散やサイバー攻撃など介入工作を強化していると発表した。

 投票日の前後48時間は特に注意が必要だと警戒を呼びかけている。

 23日の発表によれば、ロシアの工作員は民主党候補のハリス副大統領の偽動画をAIで作成し、X(旧ツイッター)で拡散。イランのグループは大統領選に関連したウェブサイトを偵察し、サイバー攻撃の準備を進めているという。中国の工作員は対中強硬派の共和党系議員を標的に、汚職に関係しているなどと非難する活動を展開している。

 MSは、世界的に関心が高まる米大統領選の前後では偽情報が通常よりも速くネット上で拡散する恐れがあるとして、「選挙結果に重大な影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。