イスラエル軍の攻撃を受けた車両の被害状況を調べるシリア緊急治安部隊=21日、シリア・ダマスカス/Maher Al Mounes/AFP/Getty Images

(CNN)シリア国防省は、イスラエル軍が21日に首都ダマスカスで車両を標的に攻撃を行い、「民間人2人」が死亡したとして、イスラエルを非難した。

シリア国防省によれば、イスラエル軍による空爆は住宅街にある民間の車両を標的としたもので、結果として、民間人2人が死亡したほか、3人が負傷した。空爆が行われた周辺の私有地にも大きな被害が出たという。

シリア政府寄りのラジオ局が公開した動画には、空爆後の様子が捉えられている。動画には、完全に黒焦げになった車両の近くにいる多数のシリア軍の将校が映っている。車両の近くにあるホテルの建物にも被害が出た。

イスラエル軍によれば、空爆はシリアにいるイスラム組織ヒズボラの幹部を攻撃したもので、同幹部は送金を管理していた。

イスラエル軍の報道官は21日、記者会見で、ヒズボラの金融網を管理している部隊の責任者を10月初めのレバノン首都ベイルートでの攻撃で排除したとし、今回の空爆によって、その後継者も排除したと述べた。