日本ハム主砲レイエス「再契約」は去就不透明の新庄監督「残留」の切り札になるか
とりあえず、主砲の残留は決まった。
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日本ハムが21日、レイエス外野手(29)との契約延長に合意したと発表した。「ファイターズ以外の場所でプレーすることは考えられませんでした」とは本人のコメントだ。
レイエスは今季、103試合に出場して打率.290、25本塁打、65打点。仮に143試合に出場していれば、ソフトバンクの山川と並ぶ34本塁打でタイトルを獲得する計算になる。来日2年目を迎える来季は日本の投手にも慣れ、今年以上の成績が見込めるのではないか。
そんなレイエスに関して異例のお願いをしていたのが新庄監督だ。9月29日の今季ホーム最終戦終了後、スタンドのファンに向かって「成長した選手に目一杯の拍手をお願いします」と言い、こう続けたのだ。
「来年、レイエスとマルチネス、ファイターズのユニホームを着て欲しくないですか?」「『どこにも行かないで運動』を始めてください!」
主砲の再契約をだれよりも心待ちにしていたのが新庄監督だけに、これが自身の「残留」の決定打にならないか。本人は24日のドラフト会議に出席後、身の振り方に結論を出すと言っているが……。
「それはどうか。新庄監督がファンにお願いした時点で、レイエスを残留させるメドは立ってましたから」と、日本ハムOBがこう続ける。
「他球団の多くが1年契約のレイエスを欲しがっていることが分かっていたため、球団は早々と残留交渉に着手。9月下旬には残留の手応えを得ていたと聞きました。なので新庄監督もファンにお願いしながら、レイエス再契約の手応えはもっていたわけで、今回の発表が自身の残留に直結するとは思えないのです」
このOBによれば「ドラフト会議に出席するということは、来季以降の戦力にかかわることを意味する。常識で考えれば続投ですが、新庄監督は常識で計れない人だけに、いまだフロントは気をもんでいる」そうだ。
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そんなレイエスの原動力は「7人の子供たち」だという。各社の選手名鑑では「独身」となっているレイエスだが、いったいどういうことか。
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