どんな言い訳も許されない(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

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 当時、30代前半だった女性教師は、放課後の教室や駐車中の車内で教え子の陰部を口に含んだり、弄んでいた。

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 21年前に勤務していた埼玉県西部の小学校で男子児童にわいせつな行為をしたとして、県教育委員会は17日、教育局に所属する課長級の女性職員(52)を懲戒免職処分にした。

 今年8月、被害男性から県教委に「性被害を受けた」と申告があり、発覚。30代になった男性は「大人になって当時のことを振り返り、おかしいと思った。自分の気持ちに一区切りをつけたいので訴えた」と話しているという。

 当時、小学校6年生だった男性が性被害を受けたのは、2003年12月〜04年5月ごろ。県教委の聞き取りに対し、女性職員は「口腔性交が2、3回。性交を試みたのは1回。キスや性器を触る行為は何回か分からないが、複数回あった」と事実関係を認めている。

■放課後の教室や、車内で…

「女性職員は学級担任ではなかったが、児童が在籍する学年の別のクラスの担任でした。他のクラスの児童にも声をかけることがあり、放課後、個別に勉強を見ていた。そのうち仲良くなり、学校が休みの土日に2人で出かけるようになった。職員の車の中や自宅のほか、放課後の教室でもわいせつな行為を繰り返していた。児童に対して恋愛感情はなかったそうです。児童が小学校を卒業したのをきっかけに、2人の関係は終わったそうです」(県教委総務課人事担当者)

 女性職員は「長い間、心の中に引っかかるものがあった」と話し、わいせつな行為をしたのは、この児童1人だけだという。

 女性職員は小学校に勤務した後、市町村の教育委員会などに所属していた。

「女性職員は<自分から求めたとか、積極的行為ではなかった>と説明し、被害男性は<先生の方からされた>と言っています。20年以上前のことでお互い記憶も曖昧なことから、どちらからだったか、はっきりさせることはできませんでした」(県教委総務課人事担当者)

 心に負った傷は何年経っても癒えない。