足立梨花(C)日刊ゲンダイ

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 タレントの足立梨花(32)が10月19日から20日にかけて、自身のグラビア写真が卑猥な改変をされているとX(旧ツイッター)で訴えた。グラビア写真の卑猥な改変は「アイコラ」(アイドルコラージュ)に代表されるが、取り締まるのが難しいのが実情。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「2000年代からずっと存在している」とその歴史の古さを明かしつつ、近年の傾向について語る。

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■「おまた付近の布地狭く加工して『ヤバい』みたいなやつ、マジでキモい」

 19日の深夜、足立は「なんかさー そもそも私の有料コンテンツのグラビアの写真Xに載せるのもダメよ?ダメなんだけどさ」と投稿。併せて、「まぁ、それはおいといて。おまた付近の布地狭く加工して『ヤバい』みたいなやつまじで気持ち悪いです」と不快感を表明。さらに、「そしてそれにたくさんのコメントとかリポストいいねがきてるのも気持ち悪い あれ加工ですよ」と指摘した。

 改変されたものは不届き者が自身のアカウントで閲覧数を稼ぐため、いわゆる「インプレゾンビ」的な使われ方をされているという。有料コンテンツを勝手に公開している時点ですでに違法だが、それを無断改変するのもまた違法。そして、それが卑猥な改変とはこれまた大問題である。

 今回足立が批判したのは「自身の有料コンテンツの卑猥な改変および公開」だが、「女性有名人の写真を卑猥に改変し、公開する」という行為はこれまでにも見られてきた。上述の「アイコラ」だ。画像作成ソフトで女性芸能人の顔の部分を切り取り、別の女性の首から下の裸体の画像とつなげて卑猥な画像を作り出す行為だが、2015年には女優の綾瀬はるから複数名がネットのアイコラ画像を雑誌に載せた出版社を東京地裁に提訴した。

 それもあってか、アイコラは一時期下火に。しかし、井上氏は、足立が今回批判していたタイプの卑猥な改変はもちろん、「アイコラも近年、再び活発化の傾向にある」と話す。

「卑猥に改変された画像が増えているのはもちろん、それの動画版も目立ちます。動画として作られているものについてはディープフェイクに分類して良いでしょう。さらに言うと、そのような画像や動画を公開するアカウントは日本国内のものにとどまらず、東南アジアの人のアカウントやbotである場合も多いです。これらの場合、卑猥な画像や動画の作成者が、その女性が芸能人であることを知らずに『インプレが稼げそうだ』という理由だけで使っている場合が多いと考えられます」

 なお、上述の綾瀬はるからが起こした裁判だが、翌16年には出版社側に賠償を命じる判決が二審で確定した。今回の足立の怒りがどれほどのものかは分からないが、無断改変そして無断アップをしている不届き者は、常に提訴される可能性を考えておいた方が良いだろう。

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 足立梨花といえばホリプロスカウトキャラバンのグランプリ獲得という華々しい肩書の一方、引き出しの少なさが弱点と指摘されることも多い。

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