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(MCU)に、もしも“2代目スパイダーマン”ことマイルス・モラレスが登場したら──。MCU版スパイダーマン/ピーター・パーカー役のトム・ホランドが自身の希望を語った。

アフリカ系とプエルトリコ系にルーツを持つマイルスは、『スパイダーマン:スバイダーバース』シリーズの主人公として映画ファンにもいまやおなじみのキャラクター。同シリーズでは、遺伝子操作された蜘蛛に噛まれたことから“2代目スパイダーマン”となり、時空の歪みによって異次元から飛ばされてきたスパイダーマンたちと世界の危機に立ち向かう。

いまだ実写映画には登場していないマイルスだが、ソニー・ピクチャーズは実写の単独映画をとのこと。以前からマイルスの実写登場をトムは、ポッドキャスト「」にて、「もしもマイルス・モラレスを僕のスパイダーマン・ユニバースやMCUに登場させられるとしたら、かつてダウニーが僕にしてくれたことを、僕が若い子のためにしてあげたい」と語った。

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(C)2023 CTMG. (C) & 2023 MARVEL. All Rights Reserved.

トムのいう“ダウニー”とは、もちろんアイアンマン/トニー・スターク役を演じたロバート・ダウニー・Jr.のこと。2人は劇中さながらの師弟関係であり、トムはこれまでにもロバートの逸話をさまざまに語ってきた。今回も「ダウニーと初めて一緒に演技をしたときは圧倒された」といい、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)のためロバートとのスクリーンテストに臨んだ際の逸話を明かしている。

「普通のオーディションだとセリフは2ページ程度ですが、そのときは8ページもあったんです。[中略]エージェントからセリフを正確に覚えるように言われたんですよ。僕が(オーディション用の)テープを録るときに怠けていて、言いやすいようにセリフを直したり、変えたりしていたから、“今度は完璧に覚えなさい”と。だけど、ダウニーと一緒に演技をしてみたら、彼は即興でセリフを変え始めたんです。そこで学んだのは、彼に勝つことはできないけれど、彼に合わせることはできるということ。彼に従って、いろんなことを即興でやりました。」

名優との共演を見事にこなしたトムは、「間違いない、うまくいく」と確信したそう。その後、無事にスパイダーマン/ピーター・パーカー役として参加した『シビル・ウォー』の撮影現場では、ロバートがトムのために一肌ぬぐ場面があったという。オーディションで2人が演じた8ページものシーンが大幅にカットされており、なんと2ページにも満たないほどになっていたのだ。

「撮影を始めるときになって、ダウニーが“この子たちのセリフはどこに行ったんだ?”と言い出したんです」とトムは振り返る。「ルッソ兄弟が“140ページもある脚本だから、ここに時間をかけられない”と言うと、ダウニーが、“ノー、ノー、ノー。時間をかけよう、オーディションの通りに全部撮ろう”と言ってくれました。“いつでもカットしていい、だけど残しておきたくなるはずだ”って。結果的に全部使われたんです、彼のおかげですよ」

現在、トムは『スパイダーマン』第4作(タイトル未定)の準備に参加しているようで、MJ役のゼンデイヤとともにとのこと。トム演じるピーター・パーカーの物語はまだ続くことになりそうだが、マイルスの合流はありうるだろうか? いつか、トムがメンターとなって若きスーパーヒーローを支える姿を観られることも楽しみにしておきたい。

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