能登豪雨から1か月。被災地では今も多くの住民が片付け作業に追われています。

求められる支援の手、輪島市で兵藤キャスターが取材しました。

兵藤キャスター

輪島市の中心部河井町からお伝えします。1か月ほど前に私がこちらに来た時には、路面を見ると、土で覆われた状態だったのですが、1か月ほどたち、今その土砂は取り除かれている状態です。

私の後ろにあるのが河原田川(かわらだがわ)です。市の中心部を流れるこちらの川が、先月21日の豪雨で氾濫し、住宅街や商店にも大量の土砂が流れ込みました。

甚大な被害を受けた店の1つ、日本酒の販売を行う「酒のたかた」、店主の高田雅文さんにお話を伺います。よろしくお願いします。

高田さん

よろしくお願いします。

兵藤キャスター

豪雨の時にはこちらの店ではどんな被害を受けたのでしょうか。

高田さん

まず近くの金融機関までの間でプールのようになっていました。

店も1・2メートルくらいまで浸水して、商品は9割がたダメになりました。

兵藤キャスター

地震から1か月ほどたって、店は2月には再スタートさせていたということですが、再びの被害となってしまいました。普段は町の皆さんや観光客にも愛される日本酒の店なんですが、復旧のめどが立たず片付け作業が進められている状態です。どんな進捗状況でしょうか。

高田様

まだみなさん町の人たちは泥かきをやっている人が多い中で、うちはおかげさまでスタッフや友人に恵まれて何とかそちらの作業は終わって。進捗状況はこれでも早いほうだと思っています。

兵藤キャスター

店ではどのくらいまで水が浸かったんでしょうか。

高田さん

大体1・2メートル。倉庫のほうは低くなっているので約1・4メートルまで浸かりました。

兵藤キャスター

高田さんは町内会長を務めているということですが、町の人の様子はいかがでしょうか。

高田さん

地震の後の水害なのでみなさん本当に疲れ果てて、毎日の泥かき作業に追われて、泥のように疲れ果てて眠っている毎日ではないでしょうか。

兵藤キャスター

1か月ほどたちましたが、人手は足りていますか。

高田さん

まだまだ人手は足りないですし、地震の時と違って泥と浸水があったので、床板を はがしたり、壁を外したりして泥をかき出してそれを乾かしてという特殊な作業があるので、そういう技能を持ったボランティアの方が多数入っていただけると復興のほうも加速がつくと思うので、どうかよろしくお願いします。

兵藤キャスター

豪雨から1か月が経ちましたが、この豪雨災害は地震の時と違って、片付けの進み方も違うので、人手が多くいる作業になります。住民の疲弊は蓄積している状態です。休む場所がない、休む暇もない状態が続いています。本格的な寒さを迎える前に、いち早い復旧作業が求められます。

輪島市からお伝えしました。