ヤクルト戦でマルチ安打を放った廣

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 ◆みやざきフェニックス・リーグ ソフトバンク2―2ヤクルト(20日、西都)

 ソフトバンクのドラフト3位ルーキー、廣荑隆太内野手(23)=慶大=が小久保裕紀監督の狄標エール瓩鉾奮した。

 「7番一塁」でスタメン出場し、4回2死で山野太一の真っすぐを右前に運ぶと、7回には奥川恭伸のスライダーを左前に運んだ。7日のヤクルト戦(西都)以来、11試合ぶりのヒットとなり「いろいろフォームを試して追求していた。フォームばかり考えてしまい、結果も出なかった。今日は投手としっかり戦うことができた」と振り返った。同学年の奥川とは初対戦。星稜高(石川)で活躍してドラフト1位でヤクルト入りした右腕からの一打に「甲子園のスターなので戦えることがうれしい」と喜んだ。

 今季は1軍で35試合に出場し打率2割3分3厘、2本塁打。ウエスタン・リーグでは95試合で2割5分5厘、3本塁打だった。「2軍は夏(の試合)が(屋外のため)きつかった。そこを乗り越えないと結果は出ない」と課題を痛感する。

 小久保監督は9、10日に1軍選手の調整などを視察に訪れた際、廣荑について「姿が物足りない」と言及していた。期待の表れでもある指摘に、廣荑は「技術的な面ももちろんあるけど、僕はメンタル的な面だと思っている。こういう時期に1軍に上がれるチャンスがない中で、どれだけ課題に向き合えるかという姿が足りなかった」と背筋を伸ばした。

 1軍がポストシーズンを戦う中、小久保監督はあえて2軍でくすぶるルーキーに厳しくも温かい言葉を贈った。期待に応えて成長した姿を届けるため、宮崎で成長を目指す。

(浜口妙華)