福井県あわら市の旅館「あわら温泉 美松」で行われていた竜王戦第2局は、藤井聡太竜王(右)が投了、挑戦者の佐々木勇気八段の勝ちとなった(20日)=若杉和希撮影

写真拡大 (全2枚)

 藤井聡太竜王(22)(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)に佐々木勇気八段(30)が挑戦する第37期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の第2局が19、20の両日、福井県あわら市の旅館「あわら温泉 美松」で行われた。

 勝負は20日午後、103手で佐々木八段が勝利を収め、シリーズ成績を1勝1敗とした。

 タイトル初挑戦の佐々木八段にとっては、待望のタイトル戦初勝利。七番勝負は両者1勝1敗で並んだ。終局後のインタビューで勝った佐々木八段は「2日目の昼食休憩の時は形勢がいいと思っていたが、(その後)粘りを与えてしまい、逆転されるかなと思って指ていた。(1勝して)第5局が指せることを非常にうれしく思う」と語った。一方、敗れた藤井竜王は「玉が不安定な形で戦いになってしまい、自信のない展開になってしまった。第3局まで日が近いので、立て直してまた頑張りたい」と述べた。

 第3局は25、26の両日、京都市の「総本山 仁和寺」で行われる。

【2日目手順】▲佐々木△藤井

▲9七角(封じ手)△8六角

▲6四歩△7二銀▲8六角

△同 飛▲7七桂△9三角

▲6六角△同 角▲同 銀

△8八歩成▲6八金寄

△7七桂成▲同金寄△8三飛

▲5五桂△4五歩▲4三桂不成

△同 飛▲4五桂△同 桂

▲同 歩△4六歩▲5六銀

△5二桂▲5五桂△3三飛

▲6五銀直△7三桂▲5三歩

△同 金▲5四歩△6四金

▲同 銀△同 桂▲4四角

△5六桂▲3七玉△4八角

▲2八玉△5二歩▲5三銀

 まで佐々木八段の勝ち

持ち時間

各8時間△7・42分▲6・27分103手