モデルプレスのインタビューに応じた一ノ瀬颯(C)モデルプレス

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【モデルプレス=2024/10/20】俳優の一ノ瀬颯(いちのせ・はやて/27)が、日本テレビ系日曜ドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」(毎週日曜よる10時30分〜)に出演中。インタビューでは作品への思いや主演・堀田真由をはじめとした共演者の印象、さらには夢を叶える秘訣について聞いた。

【写真】堀田真由、一ノ瀬颯をバックハグ

◆堀田真由主演「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」


今作は、アメリカの作家ルイザ・メイ・オルコットが手がけた不朽の大ベストセラー「若草物語」が原案。「もしあの四姉妹が令和ニッポンに生きていたら…」という着想から、舞台を大胆に現代に置き換えて描かれる、社会派シスターフッドコメディーとなっている。

主演の堀田が演じるのは、脚本家志望の次女・涼。ハローワークの窓口で相談員として働く長女の恵を仁村紗和、服飾学校で夢を追う四女・芽を畑芽育、秘密を抱えた三女・衿を長濱ねる、そして涼と9年ぶりに再会する幼馴染・行城律を一ノ瀬が演じている。

◆一ノ瀬颯「若草物語」は「現代の日本にすごく当てはまる」


― 「若草物語」を原案とした作品と聞いたときの最初の印象と、実際に台本を読んだときの印象を教えてください。

一ノ瀬:「若草物語」は幼少期のときにアニメーションや絵本で目にしていたのですが、“令和版”と聞いたときはどうマッチしていくのかな、どんな感じになるのかなという風に最初は思っていました。およそ150年前に書かれた原案「若草物語」には、今だからこそ声が大きくなって取り上げられるようになったものが書かれているので、台本を読んで現代の日本にすごく当てはまる作品になると納得しました。

登場人物たちは四姉妹をはじめ、男性陣も本当に十人十色なんです。それぞれのキャラクターが個性的で、誰かしらに共感してもらえると思っているので、自分に当てはめて観ていただけたら、すごく楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。みんな前向きに頑張っている作品なので、日曜の夜という時間も最高ですし、これを観て「月曜からも頑張ろう!」と思ってもらえたら嬉しいです!

◆一ノ瀬颯、堀田真由ら“四姉妹”の印象明かす


― 堀田さんをはじめとした四姉妹を演じるキャストの印象はいかがですか?

一ノ瀬:僕が1番多く一緒に演じさせていただくのは掘田さんなんですけど、最初にお会いしたときからすごく周りを見ていらっしゃるし、本当に隅から隅まで心配りが行き渡っている方だなと思います。割と気を遣うという人間性に関しては、自分と近い人だとも感じました。

堀田さんが演じる涼は自分が言いたいことをバーっと言うし、声も大きいし、自分からずっと喋っているような役柄なので、(普段の姿を見ているからこそ)堀田さんが演じたときにどういう風になるのかなと思っていたんですけど、そこは本当にすごいです。ドラマを観ていただければわかると思いますが、本当に別人というか、一緒にお芝居をするときに「涼ってこういう人だよね」というのを持ってきてくださったので、僕が演じる律も自ずと決まっていきました。監督とも相談させてもらいながら、すごく良い関係性で演じさせていただいているなと思います。

そして、四姉妹はすごく仲が良いです!僕が四姉妹とのシーンを撮り始めたときには既に皆さんが和気あいあいとされていて「本当に姉妹なのかな」と錯覚するぐらいでした。“四姉妹の話に入りながらも、ちょっと引いたところから見守る”というのが律の立ち位置ですが、カメラが回っていなくてもその関係性が続いています。

長女・恵を演じる仁村さんは、すごくお姉さんという印象です。ご本人は“そういう感じの性格ではない”とおっしゃっていたんですけど(笑)、すごく優しくしてもらっています。末っ子・芽役の畑さんは、僕をすごくいじってくれます(笑)。芽育ちゃんが僕をいじって、仁村さんがフォローして(ツッコんで)…そういう関係性が本当に姉妹のようだなと。僕を巻き込んで話してくれるので、ありがたいなと感じています。

三女・衿役の長濱さんとは学生時代の回想シーンでの共演が多いのですが、“おっとり三女”という衿の説明が本当にぴったりな方だなと思います。ゆっくりと話されている印象があって、長濱さんを取り巻く空気もすごくゆったりと、優しい穏やかな雰囲気が流れていて…。四姉妹とも最高のキャスティングだなと思っています!

◆一ノ瀬颯、撮影現場で“天然”炸裂?


― 撮影現場での印象的なエピソードがあれば教えてください。

一ノ瀬:基本的にはずっと大笑いしています(笑)。堀田さんと2人の撮影は落ち着いた雰囲気なのですが、四姉妹集まると熱量がすごいです。

― 先ほども「畑さんからいじられることがある」とおっしゃっていましたが、どんなことでいじられているのでしょうか?

一ノ瀬:明確ないじりとかノリがあるわけではないんですけど、あらゆることでいじられています(笑)。例えば、みんなで話していた話題を自分の中で考えていて、そこから話すと、すでにその話題は終わっていたり…時差があったのかな、そこが“ツボ”のようなんですけど、僕自身はあんまり自覚がなくて(笑)。

― 一ノ瀬さんの“天然”な言動によって現場が和んでいるんですね。

一ノ瀬:そうなのかな…(笑)。(天然だと)言われることはあるんですけど、自覚はないです(笑)。

◆一ノ瀬颯「男女の友情は成立する」派の考えに変化


― 今作のタイトルには「恋する姉妹と恋せぬ私」と“恋する”“恋せぬ”というワードがしっかりと入っています。一ノ瀬さんは今作を通して、誰かに恋をしたり、誰かを思ったりすることに対してどのように感じましたか?

一ノ瀬:今作で演じさせていただく律は涼に片想いをしているのですが、涼は律を幼馴染・親友として見ていて、そこが作品の面白い部分でもあります。僕自身は「男女の友情は成立する派」なので普段は涼の視点を持っているのですが、今回律を演じるにあたり、片方が好きになってしまった場合、(「男女の友情が成立する」と言葉にすることは)すごく残酷だなと感じました。声を大にして「成立する派です」と言うと誰かを傷つけてしまうかもしれないし、成立したとしてもギリギリのバランスで成り立っているのかなと、考え方が変化しました。

◆一ノ瀬颯、“律”に共感できた部分とは


― 今作の登場人物は仕事や恋愛、結婚、夢など避けては通れない人生の難題にぶつかっていきます。一ノ瀬さんご自身が共感できた部分はありますか?

一ノ瀬:律は「自分の気持ちを伝えたら関係性が壊れる」という思いから、涼に気持ちを伝えずに友情を優先して生きてきましたが、僕も“相手の気持ちを優先した結果、自分の言いたいことを言わない”みたいなところがあるので、そういった意味では似ているのかなと思います。僕の場合は友達に対してではありますが、律の気持ちを理解できるような気がしています。

― 一ノ瀬さんご自身は今作の登場人物と同世代でもありますが、同世代だからこそ作品に共感できたこともありましたか?

一ノ瀬:1話で律が出てくる結婚式のシーンなどは共感できました。ここ数年で小学校、中学、高校、大学…と今まで出会ってきた友達が結婚し始めたなというのはすごく感じていて、涼と涼の女友達が一緒に話しているような内容が僕の近いところでも繰り広げられていたり、実際に聞いたりもしていたんです。タイムリーというか、自分の身近な出来事に感じました。

◆一ノ瀬颯の夢を叶える秘訣


― モデルプレスにも、人生の難題にぶつかりながら夢を追う10代・20代の読者が多くいます。そういった読者に向けて、一ノ瀬さんが今思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。

一ノ瀬:僕は今までずっとこの業界と縁がないと思って生きてきたんです。幼少期に興味はあったけど、1回感情に蓋をして勉強と部活だけをしてきました。でも、大学生になるタイミングで「自分の人生は1度きりだ」「やらないで後悔するより、やって後悔しよう」と、ありきたりですけど考えて、この業界にチャレンジし始めて、それがきっかけで今この言葉を皆さんに届けられています!

大学受験のときはとんでもないミスをしてしまって“自分の人生は1度終わった”と思っていたぐらい、そこに至るまでは色々と辛いことや挫折、困難もあったのですが、それも過ぎれば良い思い出になります。人生において無駄なことは1つもないと思っているので、最初から無理だと決めつけずに何事もチャレンジして欲しいですし、周りが馬鹿にしたとしても、僕は馬鹿にしません。応戦してくれる人もたくさんいると思うので、夢に向かって突き進んで欲しいなと思います!でも、これは「夢を叶える秘訣」じゃないかな…(笑)。秘訣は「夢を口に出すこと」です!!!

― 素敵なお話ありがとうございました!

(modelpress編集部)

◆一ノ瀬颯(いちのせ・はやて)プロフィール


1997年4月8日生まれ、東京都出身。身長は179cm。2019年「騎士竜戦隊リュウソウジャー」(テレビ朝日)で主演を務め俳優デビュー。これまで大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK)をはじめ数多くの作品に出演。今年4月にはドラマ「Believe−君にかける橋−」(テレビ朝日)に出演し、11月1日には映画「十一人の賊軍」の公開も控えている。また、2021年からは「王様のブランチ」(TBS)にもレギュラー出演。爽やかな風貌と確かな演技力で活躍の幅を広げている

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