Image: Apple

iPhone 16シリーズから新搭載された「カメラコントロール」。

本体の左側面に備わったタッチセンサーで、写真の撮影やカメラアプリの起動、ズームなどさまざまな操作ができるようになりました。

ポッドキャスト『Design Tangents』にて、iPhone16のデザイナー2人がカメラコントロールボタン開発の背景にあった思いなどを話しています。

シャッターチャンスを逃さないために

インタビューに答えているのは、ヒューマンインターフェイスチームのデザイナーであるJohnny Manzari氏と、プロダクトデザイン担当シニアディレクターのRich Dinh氏。

初代モデルからiPhoneに携わっているDinh氏も個人的にこの機能を気に入っているようです。

私も2歳半と6歳の子どもがいて、2人ともおもしろいことをするのですが、カメラコントロールがなければ、撮れなかったであろう動画がたくさんあるんです。すぐに動画を撮影できるのはありがたいです。

Manzari氏は、以前までデジタル一眼レフを使っていたそうですが、家族と過ごすなかでiPhoneに完全移行したとのこと。

高校生の娘が小さかった頃は、昔ながらのカメラ機材をいろいろと使っていたのですが、徐々に移行して今ではすべてiPhoneで撮るようになりました。機材を持ち運ばずに済むのは本当に助かります。カメラなど持ち運んでいたときより子どもたちと過ごすのがずっと楽になりました。(中略)iPhoneなら小さな子どもに渡しても、素晴らしい写真を撮れますし、受賞歴のあるプロの写真家にカメラを渡せば、さらにブラッシュアップして世界観のある写真を撮ることもできるでしょう。

カメラコントロールボタンの開発の出発点は、人々が常に特別な瞬間を捉えられるようにするにはどうしたらよいかという問いかけだったと話しています。

私たちは、いつどうやってそのボタンを追加できるかを考えながら出発したわけではありません。一瞬たりとも逃さないというカメラ体験のビジョンに、どうしたら近づくことができるかという疑問から出発しました。

操作性やデザイン

カメラコントロールは、メカニカルボタンに力覚センサーと静電容量センサーを組み合わせたもので、Apple初の試み。

ひとつのタッチセンサー式ボタンでいくつもの操作を行なえることで、今までよりスムーズに撮影などができますが、ボタンの具体的なデザインには多くの考慮が払われたそうです。

カメラコントロールボタンは平らなので、握ったときの感覚や使用感などこれまでのスマホと変わらずに使ってもらえると期待しています。一方で、半押しと全押しなどの操作をしやすくするために少し面取りを加えました。(中略)IP68の防水性能を備えるために、サファイアとステンレススチールのトリムを採用し、アルミニウムで周囲を囲んでいます。デザイン面でも、同じ色に馴染むように工夫しました。

Source: 9to5Mac, Design Tangents

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