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 ◇パCSファイナルステージ第3戦 ソフトバンク3―2日本ハム(2024年10月18日 みずほペイペイD)

 圧巻の成績をマークして自身初の日本シリーズ出場を決めた。ソフトバンクの不動の4番・山川が、3試合で打率・500、3本塁打、6打点をマークしてMVPに輝いた。

 「出来すぎかなと思います。どういう状況になっても自分の仕事を全うしようと臨んでいました」。初回2死一塁で山崎がフルカウントから投じた直球を捉え、右中間へ先制の二塁打。3戦連続で打点を挙げ、見事に4番の仕事を果たした。

 8〜10日には志願してフェニックス・リーグに参加。打席に立つだけではなく、体のキレを出すために走り込みも行い、王球団会長が「今シーズンで一番いいんじゃないか」と称えるほどの状態をつくり上げた。26日からは日本シリーズが始まる。「またちょっと期間が空くので。フェニックス・リーグに行かせてくれないか聞いてみます」とジョークも交えて話した。

 CSファイナルS初戦の前日。「こういうところで格好良く“俺がホームランを打って決めますよ”とか言える実力があればいいんですけど。そこまで自信はないんで。みんなで頑張ります」と笑みを浮かべていた。チーム一丸の勝利であったことは言うまでもないが、シーズン同様にアーチを量産し、頼もしい姿で打線をけん引した。 (木下 大一)