大分市

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 大分市立小学校で2020〜23年、児童が同級生からの暴力や悪口で摂食障害などを発症し、転校した事案があり、市教育委員会は17日、市教委の第三者委員会がいじめ7件を認定したと発表した。

 第三者委の調査報告書によると、児童や母親が訴えた8件のうち、▽1年生だった20年、同級生に腹部を蹴られた▽3年生の時、同じ同級生に「ゴミ、カス」と言われた▽馬乗りになった同学年の別の児童から首を絞められた――など7件をいじめと認定した。

 児童は23年2月、医師から急性ストレス反応や摂食障害などの診断を受け、同月、転校した。第三者委は「適切に対応しなかった学校の対応が心的外傷へと発展させた」と指摘し、進級時の引き継ぎも不十分だったなどとして改善を求めた。

 市教委は9日付で、市内の小中学校に基本方針の徹底や職員の研修の充実といった内容の通知を出した。

 市教委は「被害に遭った児童や保護者に長く苦しい思いをさせ、申し訳ない。再発防止に努める」としている。