「ワン・ダイレクション」ペインさん 捜査官が死の数時間前に部屋にいた２人の女性を尋問
英ボーイズグループ「ワン・ダイレクション」のリアム・ペインさん（享年３１）が１６日にアルゼンチンのホテルのバルコニーから転落し亡くなった件で、現地捜査官が死の数時間前にホテルの部屋にいた２人の女性を尋問した。米メディア「ページ・シックス」が１７日、報じた。
同国の国家刑事矯正検察局は「当局が女性２人とホテル従業員３人を含むこの件に関係する５人から証言を聴取した」と述べた。
当局は、女性２人はペインさんの「死亡の数時間前」に「彼の部屋にいたが、事件発生時にはすでにホテルを出ていた」と話した。捜査の一部は「被害者の死亡前の出来事に第三者が介入した可能性を突き止めることを目的としている」と付け加えた。
しかし、当局は「転落が起こった時、ミュージシャンは一人きりで、薬物乱用による何らかの発作を起こしていたことがすべての証拠から明らかだ」と強調した。
ペインさんが宿泊していた部屋の３階バルコニーから転落した際、「半意識状態または無意識状態にあった可能性が高い。遺体が放置された位置と転落による負傷から判断すると、ペインは身を守るために反射的な姿勢を取らなかったと推定される」という。
当局によると、「現場に駆けつけた警察官らは、部屋で一見すると麻薬やアルコール飲料と思われる物質と、破壊された物品や家具数点を発見した」という。
アルゼンチンの報道機関が入手した写真には、荒らされた部屋中に薬物や道具、アルコールなどが散乱している様子が写っていた。当局は、ペインさんが転落した当時、薬物の影響下にあった可能性が高いとみている。
法医学の専門家は「頭蓋骨の損傷は死に至るのに十分であり、頭蓋骨、胸部、腹部、四肢の内出血と外出血が死因に寄与した」と指摘した。
